合併症の危険は腰部だけにあらず
腰に問題を抱えると、動くのが億劫になるもの。脊柱管狭窄症の典型例である「間歇跛行(かんけつはこう)」(歩き始めてしばらくすると痛みやしびれが出てくる)は、人から歩く意欲を失わせる。外出を控えて運動不足になり、関節がこわばるとさらに運動機能が下がる。そのうち、肥満や糖尿病を発症することも。脊柱管狭窄症から生活習慣病、さらには寝たきり状態への連鎖はキッチリ断ち切っておこう。
脊柱管狭窄症の人は「ロコモ」に気を付けよう
脊柱管狭窄症で日常動作に支障が出ると、高齢化社会で問題となっている「ロコモティブ・シンドローム」(運動器症候群、通称「ロコモ」)へ一直線。ロコモを予防しないと、要介護や寝たきりの危険性が高まるのだ。
取材・文/山本真紀
※週刊ポスト2022年1月14・21日号