子どもができないかもしれない……そんな妊活経験も
話を聞いていると本当に“芯”がある。芸能界での癒やし系イメージは窮屈ではなかったかと尋ねると「窮屈ではなかったんですけど、“どこが?”と思っていました。めっちゃアクティブだし、多分、お付き合いした方はみな気が強いなと思っていたと思います。“つっよ!”みたいな(笑)」とあっけらかんと答えてくれる。
実生活も非常にアクティブであり、スケジュールの空き時間があると、つい予定を入れてしまう。それはアウトプットの多い芸能界の仕事においてインプットとして重要な役割を果たすと同時に、新たな自分の喜びや才能に出会えるきっかけとしても機能している。
「また、京都人だからかもしれませんが、走ることで自分の“芯”がさらに強くなりました。また家族ができて初めて、土日を休むということも知れた。土日が休みだってこれまで知らなくて、休んでいいんだ、楽しんでいいんだというメリハリも。そこから余裕も生まれ、料理にもこだわるように。今最も大切なのは家族・子ども」
食育にも力を入れた。家族で食事をして「おいしいね」というだけで子どもの脳や聴覚の刺激になる。テレビを消して、家族との会話の時間に集中することで人格形成にもつなげていく。
ちなみに妊活経験も。詰まった卵管を治す手術で初の全身麻酔を。だがこれもポジティブに捉えた。子どもができないかもしれない辛さや不安より、一つの経験として考えることができた。それも「走ることを覚えたからかもしれません」と語る。
そんな彼女も今年40歳に。「人生100年時代ですから40代は無理しなくても若い。それに体のメンテナンスをすると効果がてきめんなので逆に磨きがいがあるんですよ」とポジティブに迎える。彼女が今後、どこまで快活に“走り”続けていくのか。とても楽しみだ。
(文/衣輪晋一)