歌手やレーサーとしても活躍する近藤真彦(57才)だが、デビュー前から継続している仕事の1つがラジオのパーソナリティーだ。長く続けられる背景について、放送作家でコラムニストの山田美保子さんが解説する。
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昨春、ジャニーズ事務所を退所した「マッチ」こと近藤真彦が、カーレースに軸足を置いていた期間であっても続けてきたのが文化放送でオンエアしていたラジオ番組だ。
レコードデビュー前の1980年10月にスタートした番組タイトルは、『POP’N POP 夜の放課後~マッチとデート』。以来、『マッチとデート』、『日曜日はマッチとデート』、『近藤真彦ベストクルージングミュージック』、『近藤真彦 出逢いから物語へ』、『ベストマッチ!近藤真彦のサンデーMOTORADIO』、『近藤真彦くるまっち』、『近藤真彦くるくるマッチ箱』と続き、約10ヶ月の休止を経て2021年9月には『近藤真彦 RADIO GARAGE』が始まっている。
マッチがレースに没頭しだしてからは、クルマ関連のタイトルになっていたのがわかろう。そして、スポンサーに関連のメーカーが付いていたものである。
ここまでマッチのラジオ番組が続いた背景には、根強く彼を応援し続けている女性ファンの存在がもちろん大きいのだが、他にも文化放送内にマッチと同年代の男性スタッフが数多くいて、彼らもまたマッチの大ファンだからと言えると思う。
私も長年、文化放送でレギュラーがあり、マッチの番組収録と同じ曜日に同局に行く機会も多かった。大御所ゆえ、その際の事務所スタッフの数もなかなかだったが、それ以上に局入りや出、収録前後にマッチを取り巻いていたのが、文化放送の男性スタッフたち。いつまでも若々しく、多数の趣味をもち、自分を貫き、遊び方もよく知っているマッチは女性にもモテるだろうが、男性にもモテる。私はいつもそう思っていた。
だからこそ、マッチが“謹慎”という名の活動休止をした際にも「文化放送のスタッフは待っているハズ」「ラジオ番組は、終わりはしないハズ」とあらゆる機会で言い続けてきた。
実際、同局の定例社長会見でも、そのことは度々話題にされていて、当初は「現時点では未定」だったが、いつマッチが復帰してもいいように、アシスタントの女性を“代理”に、受け皿をキープしてきたのである。
果たして、2021年9月~『近藤真彦 RADIO GARAGE』がスタート。タイトルは“ガレージ付きの家”をイメージしていて、クルマはもちろん、ゴルフバッグや釣り道具、キャンプ道具などなど、“男の趣味”がいっぱい詰まっている場で、ワイワイやりたい…というマッチの希望も詰まっている番組だ。