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『スカッとジャパン』3月で打ち切りに 早期退職募集の「フジの苦境」

『スカッとジャパン』の終了情報をキャッチした(写真は番組HP)

『スカッとジャパン』の終了情報をキャッチした(写真は番組HP)

 フジテレビが看板番組に大鉈を振るっている。昼の『バイキングMORE』に加え、月曜夜8時台の人気バラエティ『痛快TV スカッとジャパン』が3月いっぱいで終了することが決まった。同局のプロデューサーはこう話す。

「すでに司会のウッチャンナンチャン・内村光良さんには打ち切りが伝えられています。最近では視聴率が6%台と低迷していて、『スカッと』の後に放送されていた月9ドラマ『ラジエーションハウスII~放射線科の診断レポート~』とは5%近くの視聴率の差がつけられることもあり、視聴者離れが深刻でした。今後は特番での放送が予定されています」

 同番組は2014年10月からレギュラー放送が始まった。ムカッとする状況を機転の利いた人の対応でスカッとした話を、俳優やタレントが再現ドラマ仕立てで演じ、スタジオでスカッとしたかどうか判断する内容が人気を博した。木下ほうか演じる“イヤミ課長”の『はい論破!』というセリフも人気となり、書籍化もされている。

 打ち切りの理由は視聴率低迷だけではなく、フジ側の懐事情もあるという。前出のプロデューサーが続ける。

「局内ではバラエティ番組のコスト高が問題視されています。再現ドラマの出演者のコストに加え、スタジオでのコストもかかる『スカッと』は、同じく視聴率が低迷している『ネプリーグ』とともに、近年では改編のたびに名前が挙がっていましたので、聞いたときは“いよいよか……”と思いました」

 コストカットはフジの中でも急務となっている。1月からは50代以上の社員を対象とした早期退職希望者を募り、1億円近いとも言われている特別加算金も付けたが、応募の出足は鈍いという。別のフジ社員はこう話す。

「500人弱はいるバブル期に入社した50代社員の人件費を削ろうとしていますが、会社にしがみつく人間が多く、逆に現場ではバラエティを作れる若手の人材が離れていっています。

 給料だけでなく番組経費も削られているため有能な若手はすぐに独立したり、フリーでYouTube制作に回ってしまい、制作サイドも限界が来ている。今のフジはドラマが好調で、視聴率は大きく跳ねなくとも『TVer』などの見逃し配信で稼げている。4月からは水曜10時からのドラマ枠を6年ぶりに復活させ、連ドラ枠を4つ抱えることになる。これからは”ドラマのフジ”路線でいこうとしています」

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