秋篠宮家の長男・悠仁さま(15)は今春3月、お茶の水女子大附属中を卒業される予定となっている。お茶の水の附属高校は男女共学ではないため、進学先のひとつとして噂されているのが筑波大附属高校だ。
「将来の天皇陛下である悠仁さまには、受験などを経る必要がなく、多くの皇族の方々が通った学習院が望ましいのでは」といった指摘はかねてからあった。しかし、悠仁さまご自身が筑波大学附属高校の進学を希望されているという情報もある。筑波大とお茶の水女子大は2017年に『提携校進学制度』を結んでおり、こちらの制度を利用することで、両校の生徒は学力テストをする必要がなく、面接やレポートのみで編入することができるのだ。
東京都文京区にある筑波大学附属高校、通称「筑附(つくふ)」の生徒たちは、小学校や中学校からの内部進学組と、高校からの外部受験組に分かれる。現役・浪人あわせて毎年30人ほどの東京大学合格者を出し、このほか医学部に進学する生徒も多いという。
各学習塾やウェブサイトが出す数字にばらつきはあるが、大手学習塾のデータでは偏差値70とも75ともされており、灘や開成あるいは筑駒などといった名門校に並ぶ最難関となっている。また、そのまま筑波大学に進学できるわけではないので、基本的に全生徒が大学受験をすることになっている。
同校は明治5年(1872年)に創設された師範学校がもとになっており、その歴史は約150年に及ぶ。卒業生にはSF作家の星新一氏や元内閣総理大臣の鳩山一郎氏、自民党の片山さつき参院議員、芸能界では野村萬斎などの著名人を多数輩出し、押しも押されもせぬ名門だ。そんな筑波大学附属高校に今、変化が起きている。
「歴史が長いぶん、どうしても設備が古いところもあるのですが、去年9月に屋外にあるテニスコートやバスケットコートが30数年ぶりに新しく張り替わりました。また、ここ数年でロッカーやトイレなどの設備が少しずつ新しくなっています。
それに今は、校舎の外壁全体に足場が組まれて、大規模な修繕工事が行われています。単なる偶然かもしれませんが、保護者の間では『悠仁さまの受け入れ準備を進めているのか?』ともっぱらの話題になっていますね」(筑波大学附属高校に通う生徒の保護者)
同校の卒業生はこうした改修に「いまの生徒がうらやましいですね……」と感慨深げに語る。
「いまから十数年前、私が通っていたころは教室に冷房があったのかすらも怪しい。夏は窓をあけていたから、教室内に虫がよく入ってきましたね。冬は厚着をして授業を受けていた記憶があります。雨の日は雨漏りすることが多く、廊下には雨水をうけるバケツが置かれていました。土足で校舎に入るので、床は汚れていましたし、全体として綺麗ではなかった。
私立とは違って国立ですからね。学費が安いぶん、設備投資する体力がないのも当然です。それがここ数年、いろいろ新しくなっているみたいで。悠仁さまの進学タイミングと改築工事がたまたま重なっただけなのかもしれませんが、いずれにせよ在校生にとってはいいことなのではないでしょうか」(卒業生)
同校の広報室に問い合わせると、「テニスコートを張り替えたのは事実です。かねてより要望はあったものの、なかなか実現できず、保護者の寄付によって現在のタイミングで実施しました」との回答で、悠仁さまの進学についてはノーコメントだった。
着々と設備の改修を進めているのは、たまたまなのか、それとも……? 正式な発表がまだない以上、進学先とされる学校の関係者たちは、少々落ち着かない日々が続くようだ。