ビタミン類に次いで、積極的に摂取したいのはポリフェノール。赤ワインに豊富なアントシアニンや大豆イソフラボンなどさまざまだ。
「特に毒性の強い活性酸素『ヒドロキシルラジカル』を除去できるのが、にんにく、玉ねぎ、にらなどに含まれるポリフェノールの一種の硫黄化合物です。緑黄色野菜と合わせてスープにしたり、卵炒めなどにすると、効率的に摂取できるでしょう」(西嶌さん)
心に“毒”がたまってイライラしたり、わけもなく悲しくなったりしたときも、食べ物が役立つ。菊池さんいわく、最強の心のデトックス食品は「バナナ」。
「心の毒の正体はストレス。それに対抗する脳内物質『セロトニン』は“幸せホルモン”とも呼ばれ、バナナなどに含まれるトリプトファンという成分からつくられます。そのために必要な糖質とビタミンB6も豊富なので、バナナを食べるだけで、幸せホルモンがつくられるのです。さらに、リラックス成分のGABAも含まれているほか、バナナの甘みが自律神経を整える効果も期待できます。
また、気持ちを安定させる作用のあるビタミンB1とパントテン酸が豊富な果汁100%のオレンジジュースもおすすめです」(菊池さん)
最後に、何と言っても、デトックスの基本は水をたっぷり飲むこと。西嶌さんによれば、水の選び方も、デトックスには重要だ。
「解毒や代謝、排出には、水分と酵素の働きが欠かせません。酵素が充分に働くために必要なミネラルは野菜などからも摂取できますが、そもそも食生活が乱れていたり、やせた土壌で育ってミネラルが減った野菜では、理想的な摂取量が得られません。
そこで、毎日手軽に飲めるミネラルウオーターでの摂取をおすすめします。ミネラルの含有量が多い硬水で、化学的処理のされていない『ナチュラルミネラルウオーター』と表記されているものがいい。できれば、炭酸水など酸性のものよりも、抗酸化作用の高いアルカリ性の水を選んで」(西嶌さん)
2022年のスタートは、クリーンな体と心で迎えよう。
※女性セブン2022年1月20・27日号