飲んだら副作用で「血圧が上がる漢方薬」一覧

飲んだら副作用で「血圧が上がる漢方薬」一覧

 秋津医師は、原因不明の血圧上昇が起きている患者に対しては、服用している処方薬と市販薬に加え、健康食品やサプリメントまですべて聞き出すという。長澤氏も「患者さんも日常的に服薬リストを作る習慣を身につけてほしい」と追従する。

「健康食品やサプリメントには、降圧剤と併用すると血圧を下げすぎてしまう成分が多いため、医師や薬剤師もそこにばかり気を取られてしまいがちですが、実は血圧を上げるものもある。代表的な成分では、コカ、カート、フキタンポポ、トウガラシ、ブルーコホシュ、ヨヒンベなど。降圧剤の種類によって影響が出やすいもの、出にくいものがあるので、医師や薬剤師にはサプリも含めてすべてを報告してほしいと思います」

 高血圧の患者は、他の疾患を抱えていて、複数の医療機関を受診していることが少なくない。医師に副作用の知識があっても、内科と整形外科のように別々の科で、別々に処方されていると、見逃される可能性がある。

「これまで血圧管理ができていたのに、飲む薬が増え、血圧が上がってきた場合などは薬剤誘発性高血圧の可能性があるので、必ず医師や薬剤師に相談してください」(ときわ会常磐病院の谷本哲也医師)

 まずは飲んでいる薬を今一度確認してみたい。

※週刊ポスト2022年1月28日号

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