ライフ

王将戦名物“勝者のコスプレ写真”はどう作られる? 主催社に聞いた

車掌姿を披露した藤井聡太竜王(2022年1月12日スポーツニッポン)

車掌姿を披露した藤井聡太竜王(2022年1月12日スポーツニッポン)

 トップ棋士たちが鎬を削る8つのタイトル戦のひとつである王将戦には異色の「勝者の記念撮影」がイベントとして設けられている。各対局の勝者が終局後に、対局会場にちなんだコスプレをして撮影され、主催社であるスポーツニッポンの一面を飾るのが恒例だ。

 第71期王将戦では、タイトルを保持する渡辺明名人(37)に、5冠を目指す藤井聡太竜王(19)が挑戦している。静岡県掛川市にある「掛川城 二の丸茶室」で行なわれた1月9、10日の第1局を制した藤井竜王は、同市にある天竜浜名湖鉄道の掛川駅を訪れ、乗務員用の制服と帽子を身につけて、車掌のコスプレ姿をお披露目した。

 過去には羽生善治九段が武将に扮したり、渡辺名人が「大阪王将」の法被を着てできたての餃子を頬張ったり……と撮影のテーマは様々。一体どんなふうにテーマを決めているのか、主催社のスポーツニッポン新聞社に尋ねた。

「あくまでも将棋ファンや開催地の方々に喜んでいただくのが最大の目的なので、決してコスプレに限ったものではございません。これまではカメラマンたちがアイデアを複数出し、開催地の方々や関係者のご意見も聞きながら進めて参りました。

 対局前から地元の特産品や観光地などを意識した撮影計画を用意し、複数の選択肢の中から撮影場所をお借りする交渉などを行ないます。そのうえで2日目の対局後、勝者の先生に承諾を得ながら決まっていきます」(ビジネス開発局事業部)

限られた「15分間」での撮影

 藤井竜王と言えば“鉄道ファン”として知られているが、今回のテーマ「車掌」はそれを考慮してのことなのか。

「藤井竜王が“鉄道ファン”であることは存じ上げていました。だから車掌をテーマにするというわけでもないのですが、限られた撮影時間と場所で先生にも楽しんでいただけるような最良の選択をしたいという思いでした。

 今回は藤井竜王が掛川駅から新幹線に乗るまでの約15分間でいかにご負担をかけずに撮影できるかが重要でした。地元関係者の協力もあり、JR掛川駅と隣接している『天竜浜名湖鉄道』の全面協力を得られることになり実現しました」(同前)

関連記事

トピックス

大阪・関西万博で天皇皇后両陛下を出迎えた女優の藤原紀香(2025年4月、大阪府・大阪市。撮影/JMPA)
《天皇皇后両陛下を出迎え》藤原紀香、万博での白ワイドパンツ&着物スタイルで見せた「梨園の妻」としての凜とした姿 
NEWSポストセブン
石川県の被災地で「沈金」をご体験された佳子さま(2025年4月、石川県・輪島市。撮影/JMPA)
《インナーの胸元にはフリルで”甘さ”も》佳子さま、色味を抑えたシックなパンツスーツで石川県の被災地で「沈金」をご体験 
NEWSポストセブン
何が彼女を変えてしまったのか(Getty Images)
【広末涼子の歯車を狂わせた“芸能界の欲”】心身ともに疲弊した早大進学騒動、本来の自分ではなかった優等生イメージ、26年連れ添った事務所との別れ…広末ひとりの問題だったのか
週刊ポスト
2023年1月に放送スタートした「ぽかぽか」(オフィシャルサイトより)
フジテレビ『ぽかぽか』人気アイドルの大阪万博ライブが「開催中止」 番組で毎日特集していたのに…“まさか”の事態に現場はショック
NEWSポストセブン
隣の新入生とお話しされる場面も(時事通信フォト)
《悠仁さま入学の直前》筑波大学長が日本とブラジルの友好増進を図る宮中晩餐会に招待されていた 「秋篠宮夫妻との会話はあったのか?」の問いに大学側が否定した事情
週刊ポスト
新調した桜色のスーツをお召しになる雅子さま(2025年4月、大阪府・大阪市。撮影/JMPA)
雅子さま、万博開会式に桜色のスーツでご出席 硫黄島日帰り訪問直後の超過密日程でもにこやかな表情、お召し物はこの日に合わせて新調 
女性セブン
被害者の手柄さんの中学時代の卒業アルバム、
「『犯罪に関わっているかもしれない』と警察から電話が…」谷内寛幸容疑者(24)が起こしていた過去の“警察沙汰トラブル”【さいたま市・15歳女子高校生刺殺事件】
NEWSポストセブン
豊昇龍(撮影/JMPA)
師匠・立浪親方が語る横綱・豊昇龍「タトゥー男とどんちゃん騒ぎ」報道の真相 「相手が反社でないことは確認済み」「親しい後援者との二次会で感謝の気持ち示したのだろう」
NEWSポストセブン
「日本国際賞」の授賞式に出席された天皇皇后両陛下 (2025年4月、撮影/JMPA)
《精力的なご公務が続く》皇后雅子さまが見せられた晴れやかな笑顔 お気に入りカラーのブルーのドレスで華やかに
NEWSポストセブン
大阪・関西万博が開幕し、来場者でにぎわう会場
《大阪・関西万博“炎上スポット”のリアル》大屋根リング、大行列、未完成パビリオン…来場者が明かした賛&否 3850円えきそばには「写真と違う」と不満も
NEWSポストセブン
真美子さんと大谷(AP/アフロ、日刊スポーツ/アフロ)
《大谷翔平が見せる妻への気遣い》妊娠中の真美子さんが「ロングスカート」「ゆったりパンツ」を封印して取り入れた“新ファッション”
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 高市早苗が激白「私ならトランプと……」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 高市早苗が激白「私ならトランプと……」ほか
週刊ポスト