オミクロン株の感染拡大は永田町にも広がっている。自民党衆院議員の渡海紀三朗・元文部科学大臣をはじめ国会議員や秘書らの感染が相次いでいるなか、安倍晋三・元首相の議員事務所から新たに感染者が出たことが判明した。
感染が分かったのは永田町の議員会館に勤める秘書で、1月26日に医療機関から陽性判定を受け、現在は自宅待機しているという。安倍事務所に確認すると、以下の回答があった。
「安倍晋三議員を含め事務所関係者がPCR検査及び抗原検査を受けて、全員陰性との結果が出て、現状、濃厚接触者はおりません」
安倍氏は潰瘍性大腸炎の持病を抱えていることもあり、発覚後は自民党内に動揺が走った。国会議員や秘書の感染防止対策をめぐっては、議員がリモートで出席するオンライン審議の必要性が指摘されてきたものの、憲法で定められた「国会への出席」の解釈をめぐって意見が分かれており、いまだ実現の見通しは立っていない。
国会議員では、すでに20人以上の感染者が確認されている。