1月から次々とスタートした冬ドラマ。その見どころはどこにあるのか。コラムニストで放送作家の山田美保子さんが、芸能人の髪形と髪色に着目し、注目のドラマを紹介する。
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「どこにいた?」「出てた?」という声が続出
「たくさんのかたに知ってもらって」とは1月14日、『A-Studio+』(TBS系)に出演した横浜流星サン(25才)の弁。MCの笑福亭鶴瓶サン(70才)からブレークのきっかけが深田恭子サン(39才)主演の『初めて恋をした日に読む話』(同)での“ピンクヘア”と指摘されたときのことでした。
そんな横浜サンは、主演映画『嘘喰い』(2月11日公開)では、かつらの案もありながら、「ひとつの覚悟をもって」銀髪に染めたことを告白なさっています。
1月期のドラマでも、ヘアチェンジをした俳優さんや女優さんが話題を独占しています。まずは10日にスタートした『ミステリと言う勿れ』(フジテレビ系)主演の菅田将暉サン(28才)です。初回の世帯視聴率は13.6%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)と好発進。見逃し配信は2日間で約145万回再生(合計値)と、同局のドラマの最高記録を更新しました。
小松菜奈サン(25才)との結婚後、初の連ドラ出演ですが、菅田サンに限っては、なんの気負いもプレッシャーもなさそうに見えますよね。ここ数年、ドラマでも映画でもCMでも、硬軟併せ持って、さまざまな作品に出てきた“カメレオン俳優”の第一人者です。
『ミステリ~』での久能整(くのう・ととのう)は、天然パーマにコンプレックスを抱いている役ゆえ、髪形がもっとも大事。『月刊フラワーズ』(小学館刊)に連載中の原作漫画に魅了されたという菅田サンは、原作ファンを裏切ってはいけないという想いも強くされたのでしょう。役作りのため、地毛を伸ばしてパーマをあてていたんですよね。
もちろん、撮影が始まる前から準備万端。アフロヘアは2015年に出演した映画『明烏(あけがらす)』に続いて2度目ですが、7年前と現在とでは俳優・菅田将暉の“現れ”も“実績”もおおいに異なります。あまりの多忙さに心が折れそうになった昨年や一昨年は、それ以上に多くの作品に異なる役で出演していた事務所の先輩、松坂桃李サン(33才)を思い浮かべ、奮い立ったと聞きました。
でもいまは、最愛の小松菜奈サンの存在が菅田サンを公私にわたり強くしているのでしょう。実は初回オンエアの当日、番宣のため、『ノンストップ!』に出演する菅田サンとフジテレビの廊下ですれ違い、ご挨拶をさせていただきました。思った以上に背が高く、驚くほど小顔でした。そして廊下ではオーラを消していらっしゃいました(笑い)。