1月23日、大喜利の新メンバーに桂宮治が加入した『笑点』(日本テレビ系)が世帯視聴率16.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。翌週の30日はさらに伸びて17.7%を記録し、幸先の良いスタートを切っている。テレビ局関係者が話す。
「6年前、桂歌丸が勇退する前後は20%以上取っていました。司会が春風亭昇太に代わり、メンバーに林家三平が入ってからも高い数字を出していました。しかし、ここ数年は視聴率が下がっていた。日本テレビも危機感を覚え、そのテコ入れとして今回の桂宮治の投入となったようです。そして、2週連続で15%以上を取った。これは、日本テレビの“戦略勝ち”の面もあると思います」(以下同)
桂宮治は23日日曜の初登場に向けて、月曜『世界まる見え!テレビ特捜部』、火曜『踊る!さんま御殿!!』、水曜『1億人の大質問!?笑ってコラえて!』、木曜『スッキリ』、金曜『クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?』に出演。日曜の『笑点』放送直後には『真相報道 バンキシャ!』のご意見バン!(コメンテーター)を務め、翌日の月曜には『人生が変わる1分間の深イイ話』でメンバー発表前の1か月間に及ぶ家族への密着VTRが流れた。
「日本テレビが強い理由を見せつけられました。他局の場合、制作陣同士はライバルだし、派閥もあるから、たった1つの番組の出演者に対して局を上げてバックアップすることって、なかなかできないんですよ。でも、日本テレビは宮治登場の日曜に向けて、土曜を除いて毎日何かしらの番組に出演させた。しかも、ゴールデン帯のバラエティもあれば、朝の情報番組もある。『笑点』放送直後には『バンキシャ!』という報道番組にも出させた。まさに、局一丸となって応援して、高視聴率を獲得した」
1月1日放送の『笑点』で桂宮治の加入が発表されたが、『世界まる見え』や『さんま御殿』などはそれ以前の収録だった。
「発表前の収録で新メンバーになることを喋っている番組もあるし、『深イイ話』は1か月間も密着していた。普通なら、どこかから情報が漏れるんです。6年前の林家三平の時もそうでしたけど、今回も『笑点』の発表で初めて判明した。日本テレビの情報統制力は凄い。情報が漏れないことで、メディアは新メンバー予想で盛り上がってくれるし、発表後には予想の当たり外れの記事まで出る。局内だけでなく、局外も巻き込んだ。そうなれば、必然的に視聴率は上がりますよ」