現在、ドラマ『ムチャブリ!わたしが社長になるなんて』(日本テレビ系)に出演中の片山友希(25才)。昨年は映画『茜色に焼かれる』で第46回報知映画賞の最優秀新人賞、第43回ヨコハマ映画祭の最優秀助演女優賞、第76回毎日映画コンクールのスポニチグランプリ新人賞、第35回高崎映画祭の最優秀新進俳優賞を獲得した、今年さらなる活躍が期待できる女優だ。芸能界を志したきっかけから、ドラマの撮影裏話までじっくり話を聞いた。
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女優を目指したのは小学生の頃。漠然と「テレビに出る人になりたい」と思っていて、でも歌が下手だからアイドルや歌手は無理、勉強も苦手だからアナウンサーも無理……と選択肢が消えていき、じゃあ女優かなと(笑い)。中学2年生で地元の劇団に所属して20才で上京しました。
映画『茜色に焼かれる』でご一緒した尾野真千子さんには心が震えました。軽々しく「憧れです」なんて言えないくらい、格好いいかたでした。『茜色に焼かれる』ではありがたいことに賞もいただきましたが、演じる上であそこまで悩んで不安になった作品はあれが初めてでした。
撮影中はずっと余裕がなかったのですが、完成した映画を見て「こんなに悩む作品に出会えるのは、きっと人生で1回あるかないかだ」と思えて。いい経験になりました。
今回『ムチャブリ!』で私が演じるのは、高畑充希さん演じる雛子の後輩・柚。「恋も仕事も頑張ります!」って感じのフレッシュな女の子です。演じるときに意識しているのは、常に顔の周りで手を動かすこと。ちょっとウザかわいい感じを出したくて(笑い)。そこに注目していただけたらうれしいです!