2月1日、サッカーのカタールW杯アジア最終予選で日本代表はサウジアラビアを2対0で下し、グループBの2位を死守した。伊東純也が1ゴール、1アシストを挙げたこの試合はテレビ朝日系で放送され、松木安太郎氏と内田篤人氏が解説を務めた。松木氏は自ら考案したニックネーム“イナズマ純也”を連呼し、伊東の活躍を喜んだ。世帯視聴率20.0%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)と大台に達したサウジ戦で、松木氏は伊東純也をどんな表現で、何回呼んだのか。そして、その波及効果とは──。松木安太郎研究家でもあるライターの岡野誠氏が分析した。
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サウジ戦の後半5分、伊東純也が4試合連続ゴールを決めると、松木氏は雄叫びを上げた。
松木氏:ほっほっほっほ! すごいね! イナズマくん、すごいねえ!
吉野真治アナ:イナズマのごとく、今度はシュートで突き刺した!
前半から松木氏は伊東が活躍すると「いいね、イナズマ。イナズマ純也!」「イナズマ純也から南野(拓実)と! 完璧だね!」とイナズマを連呼。一体、“イナズマ純也”とは何なのか。
1月27日の中国戦で、何度も“イナズマ純也”と叫ぶ松木氏に疑問を感じたのか、同じ解説の内田氏はこう聞いている。
内田氏:“イナズマ純也”は、ちなみに松木さんが考えたんですか?
松木氏:いやいや、うん。そうなんだ。
1月23日放送の『サンデーLIVE!!』(テレビ朝日系)で松木氏は伊東とリモート対談し、「ニックネームを考えよう」と提案。伊東は「え? 自分で考えるんですか?」と戸惑いの表情を見せると、松木氏は「いやいや、違いますよ。僕が考えるんですよ」と話し、3つの候補を挙げていった。
松木氏:やっぱり、スピード(があるから)。チーター伊東。
伊東:そのまんまっすね(笑)。
松木氏:ヒョウも速いですからね。髪の毛が今、金髪ですから。ゴールデンパンサー伊東。
伊東:はっはっは。長いですね、ちょっと。
松木氏:イナズマ純也。
伊東:たしかにイナズマという響きは好きですね。
松木氏:あ、好きですか。
こうした会話から“イナズマ純也”に決まり、松木氏は「これから使っていきたいと思います」と話していた。その宣言通り、中国戦とサウジ戦で連呼していた。