氷の上を片足で器用に滑り、四方に細かいターンを繰り返すこと数十回。すると、スケートリンクには雪の結晶のような美しい幾何学模様が浮かび上がった。1月28日、浅田真央(31才)がスケート靴のエッジを使って、模様を描く動画をインスタグラムに投稿した。
これまでSNSでは、主に料理や趣味に関することを投稿してきた浅田。自身がプロデュースするアイスショー「浅田真央サンクスツアー」のほか、スケートに関する投稿はほとんどなかった。それだけに、ファンの間では「北京五輪で真央ちゃんのキャスター姿が見られるのでは」という期待が高まっているが、各局の顔ぶれを見てみると、なぜかどこにも浅田の名前はない。
「2018年の平昌五輪は、直前まで出場を目指していたこともあり、いきなり解説者に頭が切り替わらないのも納得です。ただ、今回は引退から4年以上も経つ。あれだけの功績と人気を誇る彼女が五輪にかかわらないのは不思議です。
以前は、彼女が所属していた事務所の意向なのか、“解説者は向いていない”“他人の演技についてコメントできない”というスタンスで、オファーがあっても拒否しているといわれていますが、どうも事情が変わっているようです」(フィギュアスケート関係者)
実は、浅田は昨年春、それまで所属していたスポーツビジネスを手掛ける事務所から新事務所に移籍していた。
「今回、五輪に一切かかわらないのなら、それは彼女自身の決意です。引退後はアイスショーだけでなくタレントなど幅広く活動している真央さんですが、スケート連盟がかかわっている仕事はしていません。現役時は、連盟との確執も報じられていただけに、いまだに雪解けしていない不穏な雰囲気も感じます」(前出・フィギュアスケート関係者)
前出のフィギュアスケート関係者は、ファンの期待は本人も充分理解しているようだと語る。
「だからこそ、五輪直前に選手たちを応援する気持ちを込めて、動画を投稿したのでしょう」
誰が解説を担当するか、放送直前に発表されることもある。初の五輪解説が期待できそうなのが、フィギュアスケート出身の村上佳菜子(27才)だ。