《愛するもう一人のイライザへ 大千穐楽までやり遂げることができたよ 見守ってくれてありがとう》。昨年11月14日から始まったミュージカル『マイ・フェア・レディ』が1月28日、大千秋楽を迎えた。公演後、冒頭のメッセージをインスタグラムに投稿したのは、主役のイライザを務めあげた朝夏まなと(37才)だ。そして“もう一人のイライザ”とは、W主演を務めていた神田沙也加さん(享年35)。
まもなく彼女の四十九日を迎える──沙也加さんがイライザ役をやり遂げられなかったことを誰よりも深く悲しんでいる人がいる。彼女が“第二のママ”と慕っていた大地真央(65才)だ。
「『マイ・フェア・レディ』のイライザは、大地さんが長く務めてきた大役で、それを沙也加さんが受け継いだ。宝塚出身ではない女優さんが抜擢されるのは38年ぶりで、大地さんはそんな沙也加さんを本当に誇りに思っていました。
大地さんが沙也加さんにとって“ママ”であったのと同様に、大地さんにとっても沙也加さんは娘同然の存在だったから、大地さんは沙也加さんの突然の死に、言葉も出ないほど動揺し、『どうして、なぜ……』と憔悴していました」(芸能関係者)
沙也加さんの死の4日後、大地がインスタグラムに投稿したのは、11月の東京公演でのツーショット。沙也加さんの目線がカメラに向けられる一方で、大地はそんな彼女を温かく見つめ、沙也加さんの細い腕に手をかけている。添えられたのは、「さや やすらかに……Love」という短いメッセージだった。
「沙也加さんは、13才のときに大地さんと知り合い、舞台を欠かさず見るほどのファンになった。大地さんは、沙也加さんが心身の不調を抱え、2005年に芸能活動を休止したときも、近くで励まし続けてきたんです」(前出・芸能関係者)
2006年、沙也加さんは「SAYAKA」あらため本名の「神田沙也加」として芸能界復帰。復帰作となった舞台『紫式部ものがたり』は大地が主演を務めていた。沙也加さんは2007年のブログに大地のことをこう記している。
《7年前、まだ固く硬く閉じていたサヤの感情と感受性の壁を、真央ママは一瞬で粉々に破りました。(中略)ママに直面した時のサヤは、なぜかもう意思と関係なく、泣いて笑う。(中略)ママのお話はその他にもちゃんと言葉にしたい出来事や、暖かいことが今までいっぱいです》