アンジャッシュ渡部建(49才)の復帰が大きな話題となっている。複数女性との不倫騒動で、2020年6月から芸能活動を無期限自粛をしていた渡部。復帰の舞台となるのは、千葉テレビの『白黒アンジャッシュ』(火曜午後10時)だ。“復帰番組”の収録は終えているが、2月15日放送の番組内容には箝口令が敷かれている。「渡部復帰」というニュースばかりが先行するなかで、番組の内容については「面白いかどうかよりも、地上波の電波に流すことに意味があると思っている」と、番組関係者は明かす。
復帰を受けて、妻で女優の佐々木希(33才)が、公式インスタグラムで空の写真とともにこんなコメントを発表した。
〈本日より主人が仕事復帰することとなりました。これからはゼロから頑張る主人の姿を見守ることに決め、今まで以上に感謝の気持ちを持ち、家族と共に前に進んでいこうと思っています〉
また、相方の児嶋一哉(49才)も、公式YouTubeに黒のスーツ姿で登場。神妙な顔で謝罪と状況報告をした。「渡部を復帰させていただいて、2人でアンジャッシュの形でやらせていただくことになりました。先ほど収録を終えたのですが、ちょっと、う~ん、そうですね…、なかなかどういう回になるのか自信が無いというか、見ていただいてということになると思いますけど、もう1回踏み出そうよという思いで、やらせていただきましたという報告です。いろいろなご意見があると思いますけど、温かく見守っていただけたらなと思います」
渡部は周囲にサポートされる形で、1年7か月ぶりの再スタートを切った。テレビ局関係者が明かす。
「2020年の年末には、日テレの大みそか特番『笑ってはいけない』で復帰を試みましたが、事前に情報が漏れて世間の不評を買って断念。以来、キー局での復帰はさらに難しくなっていました。しかし、この『白黒アンジャッシュ』は彼らにとって初の冠番組で、17年も続く長寿番組。千葉テレビ側も、2人がビッグになっても続けてきてくれたことには恩義を感じていました。だから、所属事務所である人力舎から『復帰させてほしい』と相談されると、社内の反対派の声も押し切り、スポンサーも説得して、道筋を作ったわけです」
地方局とはいえ、あれだけ強烈なスキャンダルで女性を敵に回してしまっただけに、決してハードルは低くはなかったはずだ。復帰が実現した背景には、テレビ局側とスポンサーの関係性、そして何より、相方である児嶋の「人間力」の賜物という声が周囲から聞こえてくる。
「児嶋さんは良い意味で“普通の感覚”を持っている方です。ぶっ飛んだ個性の強い人が生き残る芸能界において、礼儀正しく、先輩を敬う心もある。そうした彼の感性はお笑い界でも評価されています。7年前には、児嶋さんのツテだけで、明石家さんまさん(66才)を、ギャラ5000円で、この『白黒アンジャッシュ』でゲスト出演させた実績があります。
この番組は、千葉テレビ51年の歴史に燦然と輝く名物番組で、渡部さんが休んでいる間、児嶋さん一人でやりくりしてきた。そんな彼には、番組関係者全員が敬意を評しています。最終的には児嶋さんが“渡部と一緒にゼロからやらせてほしい”と頭を下げたので、番組にかかわる全員が腹をくくった、ということでしょう」(前出・テレビ局関係者)