岡山では今でもスター(2014年岡山放送局時代の和久田アナと高校野球解説者たち。右上が綾野氏)

岡山では今でもスター(2014年岡山放送局時代の和久田アナと高校野球解説者たち。右上が綾野氏)

 和久田アナが〈岡山のみなさん、ありがとうございました!〉と異動の報告をした2月6日の岡山放送局のスタッフブログは、栄転を祝うと同時に別れを惜しむ岡山県民のコメントで溢れかえった。

〈かぐや姫が、月に帰る日が来てしまった〉
〈これからも応援しています。ただ、涙が止まりません〉

 和久田アナは、そんなコメント一つ一つに対して、感謝を込めて丁寧に返事を書き込んだ。

 岡山配属当初、目標としていた〈“桃”や“マスカット”のように、みなさんに親しまれる存在〉になったのだ。奉還町商店街のある店主が振り返る。

「老若男女に好かれる人柄で、東京に行ってしもうた時は、みんな“和久田ロス”になりましたよ。このあたりをよく歩いていたらしいしね」

成長した娘を見るよう

『おはよう日本』でNHKの“朝の顔”になった和久田アナは、2019年には紅白歌合戦の総合司会に抜擢されるなど、着実にエースアナへの階段を上っていった。

 2020年3月30日には『ニュースウオッチ9』のMCとしてNHKの“夜の顔”になり、2021年には東京五輪の開会式の中継キャスターとパラリンピックの閉会式を担当。「NHKのオリパラは和久田に始まり、和久田に終わる」と称された。

 NHKの顔となった和久田アナを、岡山県民は今なお「岡山の人」として誇りに思っている。

「『おはよう日本』でも岡山名物の白桃やマスカットなんかの話をしてくれて、すごく嬉しかった。彼女が出ている番組はずっと観ています。周りにもそういう人がたくさんいる」(奉還町商店街の別の店員)

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