「日本語がうまくなれたらいいな。なまりが少し取れたら」──あの独特なイントネーションで今後の目標を掲げたアグネス・チャン(66才)は、50年前と変わらない歌声を会場に響かせた。1月26日、「ひなげしの花」で日本デビューしてから50周年記念となるコンサート、『アグネス・チャン 平和の声よ、届け! 歌でつづる私の半世紀』を開催し、約1600人のファンを魅了した。
コンサートに訪れた、長年のファンが語る。
「ラインストーンがあしらわれた白いドレスに巨大なティアラをつけて登場しました。今年の8月には67才になるそうですが、もうすぐ70才という年齢が信じられないぐらい肌がきれい。60才を超えて“さらに美しくなった”、“アグネスさんの美容法を知りたい”というファンが周囲にも増えています」
その美貌同様、活動も「アラ古希」を感じさせない。コンサート当日には3枚組アルバム『~アグネス50周年記念~クラウンコンプリートコレクション しあわせの花束をあなたに』を発売。2月18日には、息子3人をアメリカの超名門・スタンフォード大学に合格させたノウハウを紹介する子育て本の最新刊を上梓、3月には絵本も発売するなど精力的に活動している。
芸能活動以外に日本ユニセフ協会大使の仕事や講演など活動は多岐にわたるアグネスあ、今回のコンサートに対してただならぬ思いを持っていた。というのも、このコンサートは新型コロナの影響で長い間、延期してきたからだ。オミクロン株は広がりつつあったが、デビューから支えてくれたファンへ感謝の気持ちを直接伝えたい思いが強くなり、徹底した感染症対策をほどこして開催にこぎつけた。
この日、コンサートを無事に終えたアグネスは、スーツ姿のスタッフに見送られ終始、笑顔。白いロングダウンコートにドクターマーチンの白いブーツを合わせる若々しいコーディネートで、贈られた花束とともにタクシーに乗り込んだ。コンサート関係者が明かす。
「芸能生活50周年の節目のコンサートとあって、お祝いの花が大量に贈られていました。日本歌手協会理事長の合田道人さんや創価学会の池田大作名誉会長ら各業界の著名人から届いていましたね」
意外かもしれないが、アグネスと池田名誉会長は、長きに渡って良好な関係を築いている。
「2人はアグネスさんのデビュー翌年、1973年の雑誌での取材以来、親交を深めていったそうです。2007年に発売されたアグネスさんのデビュー35周年記念シングル『そこには幸せが もう生まれているから』の作詞を池田名誉会長が担当したことで話題になりました。アグネスさんたってのお願いでした。
アグネスさんの生涯を通しての願いは『平和』です。彼女は日本ユニセフの協会大使としても未来や人権についてたびたび発言しています。そういった思いが池田名誉会長をはじめ、多くの著名人から評価されているのでしょう」(芸能関係者)
今後も平和と美の伝道師として、ますます輝いていくことだろう。