劇団新派俳優・喜多村緑郎(53)が昨年11月に、所属していた松竹エンタテインメントをひっそりと退社していたことが2月8日、複数のスポーツ紙に報じられた。喜多村本人の意思を事務所が尊重した“円満退社”だというが、こんな背景もあったという。演劇関係者が明かす。
「喜多村さんは、2013年に宝塚歌劇団のトップスター・貴城けい(47)と結婚するも、2020年2月に女優・鈴木杏樹(52)との不倫騒動が発覚。その後は仕事がなかなか来ない状態が続いていました。そもそも劇団新派の舞台は年に何回もありません。大先輩にあたる女優・藤山直美さん(63)の舞台に客演したり、自主公演を開催する以外は仕事に恵まれず、一時期は義理の母が営む千葉の居酒屋で手伝いをしていたほど。
現在は地元の千葉テレビの情報番組に不定期出演していますが、その他の仕事はほとんどなくなってしまった。退社することで、事務所という枠に縛られずに活動の幅を広げられると思ったのではないでしょうか」
だが、なぜ昨年11月の退社が今になって報じられたのだろうか。前出の関係者が続ける。
「実は、周囲も退社の事実を知らされておらず、スポーツ新聞の記者が、所属事務所のホームページから喜多村の写真と名前が消えていることに気づいて事務所に連絡したところ、退社が発覚した。それまでは、劇団新派の関係者すら気づいていなかったそうです……」
一時は“時の人”だった喜多村だけに、なんとも寂しい話ではあるが、本人は周囲に「今後は劇団新派の舞台だけでなく、ドラマや映画などにも活動の幅を広げていきたい」と意気込みを語っているという。
事務所に退社の事情について聞くと、「細かいことは言えませんが、円満退社です」とのこと。さらに退社を公表していなかったことについては、「弊社は何かあった時には報道に(コメントを)載せたりしますが、そうでない限りは辞めた時に公表することはありません」(松竹エンタテインメント担当者)と話した。
今後の活躍に注目だ。