この春で桂文枝(78才)が勇退する『新婚さんいらっしゃい!』(テレビ朝日系)の新司会に決定した藤井隆(49才)。妻である乙葉(41才)とは“おしどり夫婦”として有名なこともあり、ネット上でも〈後任が藤井隆と聞いて妙にしっくり来た〉、〈良い人選。会話の機転も効くし、場の空気を読むのも長けている〉、〈お人柄も柔らかい方なので、この番組のイメージにピッタリだと思います〉などと、適任だという声も多い。
そんな藤井だが、ここにきてにわかに注目度も高まっている。2月12日には、東野幸治とともにMCを務めているネタ番組『あらびき団』(TBS系)が、2007年のレギュラー放送開始から約14年半越しでのゴールデンタイム初進出となる『あらびき団ゴールデンSP』が放送。さらに、2月7日放送の『ラヴィット!』(TBS系)では、麒麟川島明の代役として東野とともにMCを務めた。
1月27日からは藤井とは“別人格”という設定のマシュー南によるポッドキャスト番組『Matthew’s Matthew マシュー南の部屋の中のマシュー』(Amazonオーディブル)の配信もスタート。初回ゲストには活動休止中の松浦亜弥が登場し、大きな話題となった。
いまどうして藤井隆へのオファーが増えているのだろうか。あるテレビ局関係者こう話す。
「『新婚さん』については、愛妻家であり、スキャンダルも一切ないということが大きいですね。一般の新婚さんにお話を聞く番組ということで、夫婦間のさまざまな事情についてリアルに話せる人がいいし、藤井さんであれば“お前が言うな”とは絶対にならない。男性の芸人さんというと、少なからず女性関係の噂があるもので、桂文枝師匠についてもそれは同様でした。でも、藤井さんほどクリーンな芸人さんは珍しい。ここまでの適任はいませんよ」
また、藤井ならではのこだわりのある仕事を重ねてきたことが高く評価されているとの声もある。エンタメ事情に詳しいライターの大塚ナギサ氏はこう話す。
「藤井さんは芸人としての活動だけでなく、俳優としても活動していますし、音楽活動にも真剣に取り組んでいます。藤井さんが主宰するレーベル『SLENDERIE RECORD』では、ご自身の作品のほか、椿鬼奴さんやレイザーラモンRGさん、フットボールアワー後藤輝基さん、麒麟川島明さんといった芸人仲間の作品をリリースしているんですが、トータルコンセプトもしっかりしていて、本当に素晴らしい作品群になっているんですよね。さらに、早見優さんや鈴木京香さんの作品など、藤井さんだからこそ実現できたリリースも多い。強いこだわりを持って仕事と向き合う姿勢が、業界内外で高く評価されているのはもちろんですし、そういった藤井さんにこそ仕事をお願いしたいという関係者も多いと思います」