そして、布団に入る2時間前までに入浴を済ませたり、寝る前はテレビやスマートフォンなど、刺激の強い光を浴びないようにするなど、睡眠の質を上げることも大切だ。
「枕の高さを見直すことも効果的です。枕が高すぎるとあごが詰まって、呼吸が浅くなる。すると、睡眠の質が悪くなり、眠っている間の歯ぎしりが増えるのです。自分の首に合った枕に替えるだけで、歯ぎしりを減らすことにつながります」(青木さん)
宮本さんは、ストレスの種類や大きさ、一人ひとりのストレス耐性にかかわらず、誰でもTCHがクセになる可能性があると話す。
「特に、このコロナ禍では、ストレスをなくすこと自体、非常に難しい。治療に頼るか、自分がどんな歯ぎしりをしているのかを知り、少しずつ生活習慣を改善していくのが近道でしょう」(宮本さん)
あなたがしているのは、死を招く歯ぎしりか、心身を守る歯ぎしりか──。
【1分チェック! あなたも「悪い歯ぎしり」をしているかも】
□ つめ物が外れることが多い
□ 起床時にあごが痛い、だるいことが多い
□ 歯がしみる
□ 歯が欠けた、割れた、またはすり減ったと感じる
□ 歯の根元にくさび状のへこみがある
□ ほおの内側や舌に、ギザギザとした歯のあとがある
□ 上あごの真ん中または下あごの歯の内側に、骨が出っ張っているところがある
□ 眠っているとき、強い食いしばりで目が覚めることがある
当てはまっていれば、「悪い歯ぎしり」をしている可能性が!
*青木聡『かみ合わせから治しなさい』より
※女性セブン2022年2月17・24日号