「戦はまだ始まったばかりじゃ!」──源頼朝(大泉洋・48才)の呼び掛けに、屈強な坂東武者たちが奮い立つ。小栗旬(39才)演じる主人公・北条義時もまた、戦いへの決意を新たにした。三谷幸喜氏(60才)が大河ドラマ3度目の脚本を担当する『鎌倉殿の13人』(NHK)。2月13日に放送された第6話では、大敗を喫した源氏の一党が再起を誓い、物語は序盤の山場を迎えている。
随所にある“三谷節”の高い「エンタメ性」が評価されている。視聴率は堅調で、ネット配信での視聴者数が前作『青天を衝け』の約3倍を記録するなど滑り出しは好調だ。小栗にとってはこれが大河ドラマ初主演。「これまでの役者人生の集大成」として、覚悟をもって撮影に臨んでいる。それは、妻である山田優(37才)も同様だった。
「昨年暮れ、静岡で行われた大河のロケ現場を山田さんが訪れていました。陣中見舞いというんでしょうか、出演者やスタッフに“どうか夫をよろしくお願いします”と、挨拶して回ったそうです。お世話になったかたへのお歳暮も『小栗優』の名前で贈っていたり。夫の覚悟を知っているだけに、内助の功を発揮している」(NHK関係者)
家族のバックアップを得ながら撮影に臨んでいた小栗。ところが、撮影現場では緊急事態が発生していたという。
「1月末から2月上旬にかけて突然、小栗さんが現場に来なくなった。急きょ撮影スケジュールが大幅に組み替えられ、小栗さんが登場しない場面の撮影が重点的に行われたんです。現場になぜいないのか説明もされず……“撮り続けていいの?”とスタッフも困惑していました。小栗さんが復帰したのは約10日後のこと。いまだ詳しくは知らされず、小栗さんの状況を案じる声まであがっていました」(前出・NHK関係者)
スタッフや共演者が小栗を心配する背景には、芸能界のコロナ感染事情があるようだ。現在、感染力の強いオミクロン株が、芸能界でも猛威を振るっている。撮影現場では、マスクをつけられないこともあり、万全の対策をしていても感染が確認されるケースもある。もちろん、誰にでも感染リスクがあり、感染自体は責められることではない。
「多くの場合、映画やドラマ、テレビ番組に出ている芸能人は、たくさんの別の仕事を抱えています。本来であれば、濃厚接触の状況などをしっかり確認して対応すべきなんですが、保健所がパンクしていて、出演者それぞれの接触状況の確認がされない。それを待ってすべての現場を止めるわけにもいきません。ほかの現場に影響を及ぼしてしまうため、公表しないケースが増えてきています」(テレビ局関係者)