長寿番組が終わることが多い最近のテレビ界。上沼恵美子(66才)が司会を務める『上沼恵美子のおしゃべりクッキング』もこの春で終了することが発表された。番組での共演経験も多い、放送作家でコラムニストの山田美保子氏が、上沼への熱い思いを綴る。
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華やかなファッションこそが上沼サンのサービス精神の現れ
「ようやく、おいでいただけました」と黒柳徹子サン(88才)が出迎えたのは、『徹子の部屋』(テレビ朝日系)「祝47年!突入記念ウィーク」の2日目、2月1日のゲスト、上沼恵美子サンでした。
ラテ欄には「初対面!“関西のご意見番”が憧れの黒柳に人生相談!?」と。そう、お2人は初対面だったのですね。意外でした。
上沼サンは、襟元に竹ビーズをあしらった黒のインナーに白のジャケット&ロングスカート。ジャケットの襟の存在感あふれるブローチ、左右の指に光るリング、袖から見え隠れする大きな時計、耳元で揺れるイヤリングなどなど、アクセサリーで遊ぶのが上沼サン流です。この華やかなファッションこそが、上沼サンのサービス精神の表れであり、全身がカメラに映る冠番組しかない上沼サンだからこそのスタイルなのです。
黒柳徹子サンといえば“芸人泣かせ”として有名ですが(笑い)、上沼サンともなると、「大活躍」「親近感」「おもしろい」「お上手」と大絶賛。上沼サンは「鳥肌が立っている」とおっしゃり、途中から首に汗をかいていらっしゃるのがわかるほど緊張していらっしゃいましたが、トークのテンポは上沼サンがリードしていらしたような気がします。
唯一、「徹子サン、それはないです」とツッコませていただいたのは、海原千里・万里の大ヒット曲『大阪ラプソディー』のジャケ写が映った際、「どっちがアナタですか?」と質問されたことでした。
海原万里こと芦川百々子サン(72才)は、上沼サンが番組でたびたびその容姿をネタにする愛すべき「おねーちゃん」。デビューの頃から、カワイイ妹で通ってきた上沼サンに対し、「顔が似ていらっしゃるじゃない?」と(苦笑)。上沼サンもそのときだけは微妙な表情をされていました。大阪のABCテレビでご覧になっていた皆さんも、まさかの事態に大笑いされたのではないかと思われます。
上沼サンのトークに心を奪われ、コラムで何度も書かせていただいたのは『バラエティー生活笑百科』(NHK)で上沼サンが“浪花のヤング主婦代表”として出ていらした頃。
熱い想いはすぐにご本人に伝わり、私は『ウラネタ芸能ワイド 週刊えみぃSHOW』(読売テレビ)や『愛の修羅バラ!』(同)、『今夜はえみぃ~GO!!』(毎日放送)にレギュラー出演させていただき、現在も放送されている『上沼・高田のクギズケ!』(読売テレビ)の初期にも何度かお邪魔していたのです。