年齢を重ねると「運動しても全然やせなくなった」「若い頃から食事を減らしたのに、むしろ太っていく……」とはよく聞く話。それは、自分に合わないダイエットをしているからかもしれない。
看護師、保健師として多くの患者の健康教育、保健指導に従事し、「人間の体は食べたものでしか作られない」ことを実感した松田リエさんは、自身も体重マイナス12kg、体脂肪マイナス10%に成功、1250名をダイエット成功に導くなど、現在ダイエット講師として活躍している。そんな松田リエさんに、「食べるほどやせる」という食事メソッドについて聞いた。
「◯◯制限、◯◯だけ食べる、置き換えドリンク……、世間のダイエット情報は、食べるものを減らすものばかり。私自身もそんな流行のダイエットに振り回された1人でした。小学5年生の頃からダイエットを始め、体重に一喜一憂する人生で(笑)、何を食べても太るのではないかという思い込みから食べることが苦痛になり、極度の食事制限を行なったこともあります。1日に10kmのランニングもしましたが、なぜか体脂肪は増える一方。便秘や肌荒れ、PMS(月経前症候群)なども起こり、精神的に不安定になっていました」(松田さん)
そんな松田さんの転機は保健師として働いていた27才の時のこと。成人の健康教育、メタボリックシンドロームや糖尿病患者への食事指導を行う立場になり、食べることの大切さを痛感、“食事制限”ではなく“食事改善”を決心したという。そして食べる“ほど”に代謝を上げることに成功。1年かけてゆるやかに12kg減量し、現在、実年齢35歳のママさんでありながら体内年齢は18歳という若々しさをキープしている。