【プロフィール】
岩谷時子/1916年3月28日、京城(現韓国・ソウル)生まれ。本名・岩谷トキ子。神戸女学院大学部英文科卒。1939年に宝塚歌劇団出版部に入り、越路吹雪と出会い、のちにマネジャーとなる。戦後、東宝文芸部を経てフリーに。作詞家として活動を始める。越路吹雪が歌う『愛の讃歌』『ラストダンスは私に』などの訳詞、ザ・ピーナッツの『ふりむかないで』、加山雄三の『君といつまでも』、郷ひろみの『男の子女の子』など、手がけた作品は数千に上る。2013年10月25日、97才で没。
音楽ディレクター・草野浩二さん(84才)/東京芝浦電気レコード入社とともに、事業部・制作ディレクターとなり、岩谷と『夜明けの唄』などのヒットを世に送り出す。「岩谷時子音楽文化振興財団」の理事に就任し、「岩谷時子メモリアルコンサート?〜Forever〜」の企画に携わる。
歌手・佐良直美さん(77才)/1967年、歌手デビュー。デビュー曲『世界は二人のために』が120万枚の大ヒットを記録する。1969年に、岩谷作詞の『いいじゃないの幸せならば』で日本レコード大賞を受賞。現在は、栃木県那須塩原市で家庭犬のしつけ教室『アニマル ファンスィアーズ クラブ』を主宰。
歌手・俳優/園まりさん(77才)/1962年、『鍛冶屋のルンバ』でレコードデビュー。1966年に、岩谷作詞の『逢いたくて逢いたくて』が空前の大ヒットとなる。最近は、テレビの歌番組のほか、ライブ活動や映画のトークイベントなどにも出演している。
俳優・竹下景子さん(68才)/1973年、NHK銀河テレビ小説『波の塔』でデビュー。1990年、コーちゃんこと越路吹雪との出会いと別れを描いた『ごめんねコーちゃん・越路吹雪と岩谷時子の二人三脚の人生』(NHK)で岩谷時子役を演じる。2021年、NHK連続テレビ小説『おかえりモネ』では語りなどを務める。現在は『新日曜名作座』(NHKラジオ第1)にレギュラー出演中。
音楽評論家・田家秀樹さん(75才)/若者雑誌編集長を経て、音楽評論家、ノンフィクション作家、放送作家、音楽番組パーソナリティーとして活躍。2006年4月から毎日新聞にて連載『岩谷時子・愛の名曲物語』を開始し、岩谷を取材。著書に『歌に恋して—評伝・岩谷時子物語』(ランダムハウス講談社)がある。
取材・文/廉屋友美乃
※女性セブン2022年3月3日号