“紀州のドン・ファン”と呼ばれた和歌山の資産家・野崎幸助さん(享年77)が急性覚せい剤中毒で死亡した事件はまだ決着していない。昨年4月、元妻の須藤早貴被告が殺人の疑いなどで逮捕されたが、須藤被告は否認しているとされ、裁判の行方が注目されている。
そんな中、野崎さんの豪邸で家政婦として働いていた木下純代さん(70)が存在感を見せている。
「木下さんは約30年間にわたり、野崎さんを支えてきた重要人物です。野崎さんが亡くなった日、彼の自宅にいたのは野崎さん本人、須藤被告、そして木下さんの3人でした。木下さんが須藤被告と共に居間でテレビを観ていると、2階から物音が聞こえてきて、須藤被告が2階に上がったところ、野崎さんが変わり果てた姿で見つかったそうです」(全国紙社会部記者)
事件直後、第二発見者である木下さんは、捜査員から何度も事情聴取を受け、ウソ発見器にもかけられた。マスコミの取材にも答えて潔白を訴えていたが、彼女は急に行方知れずとなった。
「須藤被告が逮捕され、マスコミ各社がコメントをもらうため木下さんに連絡を取ろうとしたのですが、携帯電話は解約され、住所も変わっていて、どこもコンタクトが取れない状況になっていました」(前出・全国紙社会部記者)
自身の疑いが晴れて、あとは静かに暮らしたくなったのか……。しかし、木下さんはここにきて急に情報発信するようになった。昨年12月、事件当日の状況や野崎さんの女性関係などについて暴露した書籍『家政婦は見た! 紀州のドン・ファンと妻と7人のパパ活女子』を出版しただけでなく、なんとYouTubeチャンネル「SUMIYOの部屋」まで開設したのだ。
「初投稿の動画こそ、事件後に海外で身を隠す生活を過ごしていたことなど、事件に関係した話題でしたが、それ以降の動画では歌声を披露したり、『旦那が浮気をしました。どうしたら良いでしょうか?』という人生相談に答えたり、『どんな女性がモテるのか?』という持論を展開したり、かなりテイストが変わっています。
事件について語った動画でさえ200再生程度ということで、手応えを感じられなかったのか、動画の投稿はたった3本でストップしていて、チャンネル登録者数もわずか3人(2月25日時点)。しかしInstagramの更新は続けており、若い頃の水着写真やゴルフを楽しむ姿などを公開していますよ」(別の社会部記者)
これらの発信を通して伝わってくるのは、木下さんの娘への愛情だ。
「木下さんの娘は、『AKAI』という名義で歌手として活動しています。動画で娘の楽曲をBGMに使用しているだけでなく、娘のMVにもリンクを飛ばしています。Instagramでも娘のニューシングルを宣伝したり、母娘ツーショットを披露しています。木下さんの動画でたまに聞こえる女性の声は、娘さんのものかもしれませんね」(同前)
YouTubeやSNSなど活発に発信するようになったのは、娘の芸能活動を後押しする目的もあるのかもしれない。