【みどころ3】“裏主人公”スネ夫の活躍についつい感情移入

(c)藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK2021

(c)藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK2021

 パピを守ろうとみんなが一致団結する傍らで“ヒーローでもないのに迷惑だよ……”と、閉じこもるスネ夫。そんなスネ夫へかけたパピの言葉に、ギュッと縮こまっていた弱虫な気持ちにも変化が起きて──!? 「勇気がなくて、口先ばかりで行動を起こせない。自戒を込めて、いまのネット社会にはスネ夫みたいな人が多いと思います」と語る山口監督。正しいことをしたいけれど一歩踏み出せない、そんな人たちへのメッセージとしてパピとスネ夫のシーンが生まれた。

(c)藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK2021

旧作にはなかったスネ夫の名シーンも。パピとスネ夫のやり取りは必見だ(c)藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK2021

【みどころ4】子供も大人も笑って泣ける『仲間との絆』の描き方

(c)藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK2021

(c)藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK2021

 ドラえもんを愛する山口監督をはじめとする、制作陣のファン目線の遊び心がちりばめられた本作。パピの愛犬・ロコロコや反乱軍の長官・ドラコルルなど、各場面に登場するキャラクターのちょっとした仕草もぜひお見逃しなく。くすっと笑えて、ほろっとくる、ドラえもんたちと小さな友達の大冒険。弱虫なスネ夫の勇気や暴れん坊のジャイアンの良心などキャラクターの心の機微が“相手がいるから自分がいる”という人と人との結びつきを感じさせ、ドラえもんたちの固い絆に胸が熱くなる。

(c)藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK2021

(c)藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK2021

(c)藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK2021

【旧作】パピを守るために立ち上がるのび太たち。「絆」を描く作品のあたたかさは、本作にも受け継がれている(c)藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK2021

◆『映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争 2021』(3月4日公開)

(c)藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK2021

(c)藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK2021

 夏休みのある日。のび太が拾った小さなロケットの中から、手のひらサイズの宇宙人・パピがあらわれる! 彼は、宇宙のかなたにある小さな星・ピリカ星の大統領で、反乱軍から逃れるために地球にやってきたという。最初はパピのあまりの小ささに戸惑うドラえもんたちだったが、ひみつ道具“スモールライト”で自分たちも小さくなって一緒に遊ぶうち、次第に仲よくなっていく。ところが、パピを追って地球にやってきたクジラ型の宇宙戦艦が、パピをとらえるためにドラえもんやのび太たちを攻撃。みんなを巻き込んでしまったことに責任を感じたパピは、ひとり反乱軍に立ち向かおうとするが…。大切な友達と、その故郷を守るため、ドラえもんたちはピリカ星へと出発する!!

撮影/矢口和也 取材・文/渡部美也 (c)藤子プロ・小学館・テレビ朝日・

※女性セブン2022年3月17日号

関連記事

トピックス

連ドラの主演を2クール連続で務める松本若菜
【まさに“代打の女神さま”】松本若菜、“別の女優が急きょ降板”で10月ドラマで2クール連続主演 『西園寺さん』も企画段階では違う大物女優が主演の予定だった
女性セブン
史上最速優勝を果たした大の里(時事通信フォト)
【角界の世代交代】史上最速優勝の大の里に包囲網 最大のライバルはたたき上げの平戸海、日体大の同級生だった阿武剋・旭海雄・石崎らにも注目
週刊ポスト
33年ぶりに唐沢寿明が鈴木保奈美と共演する
【地上波ドラマでは『愛という名のもとに』以来33年ぶり】唐沢寿明、2025年1月期で4年ぶり民放連ドラ主演、共演は鈴木保奈美 テレ朝は大きな期待
女性セブン
一時は通常の食事がとれないほどだったという(7月、岐阜市。時事通信フォト)
宮内庁の来年度予算概算要求「医療環境の整備等」が約1.5倍に増額 “大腸ビデオスコープ”への予算計上で再燃する紀子さまの胃腸への不安
女性セブン
事件現場となったアパート
《東大阪・中高生3人誘拐》「事件の夜、女の子の怒鳴り声が」咳止めの市販薬を80錠使用して急性薬物中毒に…逮捕された男のアパートで目撃された“黒髪の女子学生“
NEWSポストセブン
NHKの山内泉アナ
《極秘結婚していたNHK山内泉アナ》ギャップ感あふれるボーイッシュ私服は約9000円のオシャレブランド お相手は慶応同級生…大学時代から培った「ビビットな感性」
NEWSポストセブン
不同意わいせつ容疑で書類送検された山口晋衆院議員(Facebookより)
《不同意わいせつ容疑で書類送検》自民・山口晋議員、エレベーター内キス目撃した20代女性の母親に「ガス会社の社員」を名乗った理由
NEWSポストセブン
長澤まさみ
松本潤、野田秀樹氏の舞台で共演する長澤まさみを“別宅”に招いて打ち上げを開いた夜 私生活では距離があった2人がお互いを高め合う関係に
女性セブン
三田寛子がSNSに載せた初めてのツーショットの真相
《三田寛子の誕生日ツーショット》実は「バースデー当日の写真ではない」疑惑が浮上 中村芝翫は愛人と同棲する家へ直行していた
NEWSポストセブン
妻とみられる女性とともに買い物に出かけていた水原元通訳
《買い出しツーショット》水原一平被告が痩せてロン毛に…購入した「米とビール」にみる現状の生活
NEWSポストセブン
斎藤元彦知事。職場外でも“知事特権”疑惑が(時事通信)
【まるで独裁者】兵庫県・斎藤元彦知事「どこでも仕事すべき」と論じるSNS投稿に映しだされていた「真っ白なGoogleカレンダー」
NEWSポストセブン
再婚発表に賛否両論
東出昌大、再婚の裏側 親しい知人への報告は「発表の直前」 “山暮らしの後輩女優”の1人はSNSで「勝手」と意味深なメッセージ
女性セブン