愛子さまの初めての記者会見は、単なる「成人の決意表明」以上の意味合いを帯びそうだ。熟慮の末に天皇陛下が絞り出されたおことばを受け、愛子さまが明かされるであろう本音は、女性皇族、ひいては皇室の将来へもつながっていく──。
20才という人生の節目を迎えられてからの日々は、天皇家の長女・愛子さまの目にどのように映っていらっしゃるのだろうか。昨年12月に成年皇族の仲間入りを果たされてからおよそ3か月。現在、学習院大学2年生の愛子さまは、3月中旬頃に、成年を迎えて初めての記者会見に臨まれる。
「誕生日周辺は大学の授業期間中だったこともあり、学業への影響を考慮して3月に行われることになりました。愛子さまの会見は、ほかの皇族方の会見同様、宮内庁担当の記者クラブが事前に提出した質問にお答えになる形式です」(宮内庁関係者)
すでに質問事項は宮内庁側に提出されているという。
「全部で5問です。成年皇族になったことへの感想や、大学生活や進路にまつわる質問が含まれています。そのうちの1つには、愛子さまご自身の結婚観と併せて、秋篠宮家の長女・小室眞子さんの結婚についての質問が盛り込まれていると聞きます」(前出・宮内庁関係者)
これまでにも、女性皇族は、成年時の会見で「結婚観」を問われてきた。2011年に成人した眞子さんは「私はまだあまり結婚については考えたことはありません。理想の男性像に関しましては確たるものはございません」と明かしていた。
また、秋篠宮家の次女・佳子さまは2014年に「結婚につきましては、将来的にはしたいと思っておりますが、(中略)現在は考えておりません」と答えられた。愛子さまにとって、眞子さんは内親王としての“先輩”であり、一方で“いとこのお姉さん”という身近な存在として慕われていた。それだけに、眞子さんの結婚騒動を、愛子さまはどのように捉えられているのか。その本音は、今後の女性皇族の存在を考える上で重要な意味合いを持つ。
職員たちの心は離れていく
眞子さんの結婚問題は、皇室と国民との間に“見えない壁”をもたらした。しかし陛下は、2月23日の誕生に先立って行われた会見で改めて皇族のあり方について述べられ、「国民との信頼関係が大切」という皇室のスタンスは不変であることを国民に示された。それ以上に深刻なのは、秋篠宮家に対する職員のモチベーションの低下だ。
「眞子さんの“前例”ができたことで、佳子さまが儀式を経ない結婚を選ばれても不思議はありません。また、皇室の慣習とは異なる結婚をした姉を間近でご覧になった悠仁さまが、それこそ“将来の即位”への疑念を持たれたりしようものなら、皇室の存在自体が立ち行かなくなります。
そのような事態が起きてしまったら、宮内庁職員たちの心はますます離れていくでしょう。気づいたときには秋篠宮家が孤立無援状態になっている恐れがあります。陛下は、そうした事態を引き起こさないようにするためにも、“国民と皇室との信頼関係”という自らのお考えを発信されたのでしょう」(皇室記者)