ライフ

YOASOBI絵師は炎上 ネットで忌み嫌われる「トレパク」の何が問題か

イラストレーター・古塔つみ公式インスタグラムより

イラストレーター・古塔つみ公式インスタグラムより

 なぞって写し取る「トレース」と盗むことを指す「パクる」という言葉を組み合わせて生まれたネットスラング「トレパク」は、ネット上で忌み嫌われる行為であり、トレパクが疑われるイラストやその作者が指摘される度に炎上状態となっている。トレパクはなぜ問題となり、炎上しやすいのだろうか。ネット上のトラブルに詳しい成蹊大学客員教授でITジャーナリストの高橋暁子さんに聞いた。

 * * *

●「心情的に裏切られたか」で炎上につながる

「初めて見たときから絵がきれいでうまくて尊敬していた。自分もそのくらいうまくなりたいと思って尊敬していたのに、トレパクしていたなんて……裏切られた気分。もうあの人の絵は見たくない」。

 トレパク疑惑が騒がれたあるイラストレーターの元ファンはこのように心情を告白する。

 そもそもトレパクとは、「トレース」と「パクリ」を組み合わせた言葉で、トレースした盗作行為を指す。トレースと模写は異なり、トレースとは元の絵を上からなぞる行為であり、模写とはお手本を見ながら似せて描く行為だ。そして、「トレパク」という非難することとセットのように使われている言葉のために誤解を受けやすいが、実は、そもそもトレースや模写自体に問題はない行為なのだ。

 たとえばトレースであると明らかにしていたり、参照した元の作品を明示していれば、「ファンアート」などと呼ばれ問題とならないことが多い。一方、他者の作品を無断でトレースし、トレースしたことを隠してオリジナル作品だと認識させたり、利益を得たりしている場合は、バッシング対象となる。

 気をつけなければならないのは、トレパクだと騒がれることと、著作権に問題を生じさせていることはイコールではない。著作権侵害かどうかは、以下の三点で判断される。

(1)既存の作品が「著作物」かどうか(著作物性)
(2)新しく作成した作品が、既存の作品に依拠して作成されたものか(依拠性)
(3)新しく作成した作品が、既存の作品に類似しているかどうか(類似性)

関連記事

トピックス

中国出身の女性インフルエンサー・Umiさん(TikTokより)
〈自慢のロングヘアがボサボサに…〉中国美女インフルエンサー(20)、精神に異常をきたして路上生活…母親が電話で抱いた疑念「話し方を指示されているのでは」【高給求めてカンボジアに渡航も】
NEWSポストセブン
沖縄県警の警察官が、「ガサ(家宅捜索)」に入った女性の勤務先に押しかけるという事案が発生(左/共同通信社)
《「恋した」「すっぴんがかわいい」と…》沖縄県警捜査員が“ヤミ金事件”捜査女性の勤務先に押しかけ、迫って、批判殺到 “パスポートを押収し、逆らえない状況でエイサーに誘った”
NEWSポストセブン
月9ドラマ『絶対零度』で主演を務めた沢口靖子
《60歳とは信じられない美姿勢》沢口靖子、“本人も継続を断念”した『科捜研の女』完結後は…各局が熱視線を送る理由
NEWSポストセブン
1985年優勝の胴上げ投手・中西清起氏(左)と2003年と2005年のV戦士である片岡篤史氏(撮影/太田真三)
藤川阪神、連覇への課題は「レフトとショート」の固定 ドラ1・立石正広、2位・谷端将伍をどう起用するか【中西清起氏×片岡篤史氏・OB対談】
週刊ポスト
「成人の日」に番組MCを務める萩本欽一と明石家さんま
《ダウンタウン松本不在の影響も》欽ちゃん84歳、さんま70歳、ナンチャン60歳…高齢MCの特番が「成人の日」の集結した背景 
NEWSポストセブン
秋篠宮家の次女・佳子さま(時事通信フォト)
《不敬どころの騒ぎじゃない》秋篠宮家・佳子さまも被害に…AIを用いた性的画像の被害が世界的問題に 専門家が指摘「男女問わず人権侵害」
NEWSポストセブン
実業家の宮崎麗香
《もう家族でハワイに行けない…》“1.5億円の脱税疑惑”の宮崎麗果、“ESTA取得困難”で恒例の「セレブ旅行」は断念か SNSで「深い反省」示す
NEWSポストセブン
元子役のパイパー・ロッケル(Instagramより)
「1日で4億円を荒稼ぎ」米・元人気子役(18)が「セクシーなランジェリー姿で…」有料コンテンツを販売して批判殺到、欧米社会では危機感を覚える層も
NEWSポストセブン
元旦に離婚を発表した吉岡美穂とIZAM(左・時事通信フォト)
《3児の母・吉岡美穂がIZAMと離婚》夫のために「“鬼嫁キャラ”を受け入れた妻の想い」離縁後の元夫婦の現在
NEWSポストセブン
2026年1月2日、皇居で行われた「新年一般参賀」での佳子さま(時事通信フォト)
《礼装では珍しい》佳子さまが新年一般参賀で着用、ウエストまわりに“ガーリー”なワンポイント 愛子さまは「正統的なリンクコーデ」を披露
NEWSポストセブン
中国出身の女性インフルエンサー・Umiさん(TikTokより)
〈抜群のスタイルとルックスが一変…〉中国人美女インフルエンサーが示唆していた「潘親方(特殊詐欺グループのボス)」との“特別な関係”とは《薬物検査で深刻な陽性反応》
NEWSポストセブン
女優・羽野晶紀と和泉元彌の母の節子さん(右・時事通信フォト)
《女優・羽野晶紀“嫁姑騒動”から24年目 の異変》元日に公開された和泉節子さんとの写真から伝わる「現在の距離感」
NEWSポストセブン