皮膚のトラブルはストレスが溜まるもの。しかし、長年悩んでいるトラブルでも、適切な治療をすることですぐに改善するケースもある。専門家にアドバイスを仰いだ。
【教えてくれた人】
すがも小林皮フ科 院長 小林道子さん/皮膚科専門医。肌が弱くアレルギー体質だった経験から、東京・巣鴨のクリニックでは予防医学にも力を入れている。
池袋駅前のだ皮膚科 院長 野田真史さん/皮膚科専門医。ニューヨークのロックフェラー大学皮膚科で診療、研究の経験も。2018年に東京・池袋にクリニックを開院。
日比谷ヒフ科クリニック 総院長 増岡宏昭さん/皮膚科専門医。東京大学医学部附属病院勤務後、都内4か所にクリニックを開院し、患者の悩みや症状に合った治療を提案する。
眼瞼下垂「日帰り手術で重たいまぶたがすっきり!」
眼瞼下垂は、加齢やコンタクトレンズ使用などが原因でまぶたを上げる筋肉の力が弱まり、上まぶたが上がりづらくなる病気。
「まぶたが開けにくいだけでなく、頭痛や肩こり、疲れ目、おでこのしわ、視界が狭くなるなどの症状が出るため保険適用での手術が受けられます。ただし、二重のデザインに強い要望がある場合は自費となるので、医師とよく話し合いましょう」(小林さん)
多汗症「塗り薬も保険適用になり 手軽な治療が可能に」
汗問題は他人に相談しづらい悩みのひとつ。しかし「わき汗パットが手放せない」など、女性でも多汗症に悩む人は多い。
「原発性腋窩多汗症というわきの多汗症は、保険で治療ができます。治療にはボトックスを注射して過剰な発汗を抑えるボツリヌス療法や手術などがありますが、近年、汗を抑える塗り薬も保険適用になりました。ボトックス注射は半年から9か月ほど効果が続くので、夏場は注射を打ち、冬場は塗り薬で抑えるなど、その人の症状に応じた治療ができます」(小林さん)