スポーツ

藤浪晋太郎と小林誠司 トレード要員としての評価も対照的な2人の“現在地”

開幕先発ローテに入れるか(時事通信フォト)

開幕先発ローテに入れるか(時事通信フォト)

 阪神・藤浪晋太郎(27)と巨人・小林誠司(32)。共に球界きっての人気球団にドラフト1位で入団し、一時はチームの主力選手だったが、近年は結果を残せず、今季は正念場の年となる。「トレード要員」としてもマスコミに報じられる機会が多い両選手だが、関係者の間では、その評価は対照的だという。

 他球団のスコアラーはこう話す。

「藤浪は球自体は決して悪くない。常時、直球が150キロ中盤となる投手は球界を見渡してもなかなかいない。本人は先発を希望していますが、阪神は先発要員がゴロゴロいる。加えて阪神ではメディアの注目度も高く、少し結果が出なかっただけでも大きく報じられるので、伸び伸びした環境のパ・リーグの球団のほうが能力を発揮できると思います」

 藤浪のかつての輝きを「過去の栄光」と捉える人も増えている。高卒1年目から3年連続2ケタ勝利をマークしたが、その後は暗転。制球を乱して、投球フォームを改造するたびにパフォーマンスが悪化する負のスパイラルに。首脳陣も復活を期待して先発、救援と様々な役割で起用したが、好調が長続きしない。昨季はオープン戦での好調を買われて自身初の開幕投手を務めたが、21試合登板で3勝3敗4ホールド、防御率5.21とチームに貢献できなかった。

 藤浪は繊細な性格と言われる。番記者の数が多く、注目度の高い阪神で結果に一喜一憂される環境もプラスに作用していないのかもしれない。今年も昨年同様に春季キャンプから好調を維持していたが、3月5日の楽天戦で4回7安打5失点。その乱調ぶりを大きく報じられ、犠打の処理でミスしたことに手厳しい意見が飛んだ。スポーツ紙の遊軍記者は「1試合悪かっただけで騒ぎになります。藤浪も力が入りすぎている。緩いカーブをもっと使えばいいのに。結果を出さなければいけないという気持ちが強すぎるんでしょうね」と同情する。

関連キーワード

関連記事

トピックス

紅白初出場のNumber_i
Number_iが紅白出場「去年は見る側だったので」記者会見で見せた笑顔 “経験者”として現場を盛り上げる
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
大村崑氏
九州場所を連日観戦の93歳・大村崑さん「溜席のSNS注目度」「女性客の多さ」に驚きを告白 盛り上がる館内の“若貴ブーム”の頃との違いを分析
NEWSポストセブン
弔問を終え、三笠宮邸をあとにされる美智子さま(2024年11月)
《上皇さまと約束の地へ》美智子さま、寝たきり危機から奇跡の再起 胸中にあるのは38年前に成し遂げられなかった「韓国訪問」へのお気持ちか
女性セブン
佐々木朗希のメジャー挑戦を球界OBはどう見るか(時事通信フォト)
《これでいいのか?》佐々木朗希のメジャー挑戦「モヤモヤが残る」「いないほうがチームにプラス」「腰掛けの見本」…球界OBたちの手厳しい本音
週刊ポスト
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
結婚を発表した高畑充希 と岡田将生
岡田将生&高畑充希の“猛烈スピード婚”の裏側 松坂桃李&戸田恵梨香を見て結婚願望が強くなった岡田「相手は仕事を理解してくれる同業者がいい」
女性セブン
電撃退団が大きな話題を呼んだ畠山氏。再びSNSで大きな話題に(時事通信社)
《大量の本人グッズをメルカリ出品疑惑》ヤクルト電撃退団の畠山和洋氏に「真相」を直撃「出てますよね、僕じゃないです」なかには中村悠平や内川聖一のサイン入りバットも…
NEWSポストセブン
注目集まる愛子さま着用のブローチ(時事通信フォト)
《愛子さま着用のブローチが完売》ミキモトのジュエリーに宿る「上皇后さまから受け継いだ伝統」
週刊ポスト
連日大盛況の九州場所。土俵周りで花を添える観客にも注目が(写真・JMPA)
九州場所「溜席の着物美人」とともに15日間皆勤の「ワンピース女性」 本人が明かす力士の浴衣地で洋服をつくる理由「同じものは一場所で二度着ることはない」
NEWSポストセブン
イギリス人女性はめげずにキャンペーンを続けている(SNSより)
《100人以上の大学生と寝た》「タダで行為できます」過激投稿のイギリス人女性(25)、今度はフィジーに入国するも強制送還へ 同国・副首相が声明を出す事態に発展
NEWSポストセブン