最近、「きょうだい設定」のCMが増えている。きょうだい役となった芸能人がさまざまな掛け合いを見せているのだ。こうしたCMが増えているのはなぜ? コラムニストのペリー荻野さんが解説する。
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以前、このコラムで「兄ちゃんが出てくるCMが人気」と書いたが、今年も「きょうだい設定CM」は多い。
新登場したのが、花王キュキュット「キュキュット難しく考えない」篇の多部未華子・志尊淳・見上愛の三きょうだい。
台所で洗い物をする志尊がフライパンを洗っていたスポンジをそのままコップ洗いに使うのを見た姉は「先にコップ、次にお皿、ギトギトのフランパンは最後」と注意するのだが、志尊は「姉ちゃん、難しく考えない!」とニコニコ。妹も「考えずに洗うのだ~~」と言い出し、弟は、姉に洗剤の泡がギトギトも包み込むので、コップを後に洗っても平気なのだと説明する。スッキリ、さっぱり、爽やか三兄弟といったところだ。
以前から続くきょうだいたちも頑張っている。
「コミックシーモア」の竹内涼真と中条あやみは、「マンガ愛、溢れてます。銭湯」篇で銭湯にも登場。湯上がりの妹がマッサージ機でもみもみされつつ少年マンガも読んでいることを知った兄はうれし気だ。
いろんなジャンルを冒険した者に「名作との出会いあれ」と言うマンガ顔妹に「名言な」と牛乳を掲げて応えるマンガ顔兄。同じ「マンガ愛 溢れてます」には、ベランダ篇もあり、この兄妹は、いろんな場所でマンガ愛を語り合っているのである。
また、小栗旬の味の素ほんだし「うちの満菜みそ汁」篇も元気に放送中。いきなりやってきた次男(神木隆之介)と妹(杉咲花)が、二人揃って「ごはん、まだ?」と言い出す。「うちは食堂じゃないって」と呆れ顔の兄だが、野菜も肉もいっぱいのみそ汁で満腹となる。
そして、いつも大騒ぎの「ジャンボ宝くじ」CMといえば、 “ジャンボ兄ちゃん”こと長男サトシ(妻夫木聡)、長女リホ(吉岡里帆)、次男リョウ(成田凌)、三男ユウマ(矢本悠馬)、次女ミオ(今田美桜)の五人兄弟。「ジャンボ兄ちゃん モテちゃった」篇では、今年もバレンタインにチョコをもらえなかったとリョウとユウマに泣きつかれたサトシが、「俺たちにはバレンタインジャンボがあるじゃないか」と励ますと、ポケットからチョコがポロリ。「今年、モテちゃった」とデレデレするサトシは弟たちから「裏切りもの~!!」と言われる。妻夫木、今回も三枚目顔、全開だ。