ロシアのプーチン大統領(69才)は、国民からの質問に生放送で答えるテレビ番組で「何より愛しているものは?」と質問されると、間髪を入れず「ロシアだ」こう答えた。家族でも恋人でも国民でもなく「ロシア」が好き。愛国心をストレートに表現する皇帝だが、心の奥底では父親として愛娘への情愛がいちばん激しく燃えているようだ。
隣国ウクライナへの侵攻の手を緩めないプーチン大統領率いるロシア軍。蛮行に世界から怒りの声が上がっているが、プーチン氏の急所と言えるのが2人の娘の存在だ。プーチン氏は娘が人質になることを何より懸念しており、シベリアの核シェルターに家族を避難させたとも報じられている。かつては、娘の写真を撮ろうとしたカメラマンに「殺してやる」と言い放ったエピソードまである。
「正式な発表がほとんどないので、確実な情報が非常に少ない。1985年生まれの長女がマリア(36才)で1才年下の次女がカテリーナ(35才)ということ、姉妹は現在ロシアに住んでいることなどくらいでしょうか。しかし、プーチン人気に陰りが見えてきた近年、恐怖政治の影響力も弱まり、独立系メディアや海外メディアが娘のことをポツポツと報じ始めました」(外信部記者)
そこから見えてきた2人の共通点は、「日本好き」だ。特に次女のカテリーナの親日家ぶりが目立っている。
「彼女は学生時代に何度も日本に来ていますが、外遊などではありません。そもそもプーチン氏の外遊に娘が同行したことは一度もなかったと記憶しています。娘の存在を公に出すことを避けていたんでしょう。
カテリーナさんの来日目的は、純粋な観光。同級生や姉と日本に来ては、東京ディズニーランドや京都、北海道などに旅行に出かけていました。滞在期間は2、3週間。1回の旅行で洋服などを数百万円も爆買いするなどショッピングも満喫していたそうです」(外務省関係者)
2014年6月、カテリーナは何度目かの来日を果たす。そして、そこで世界で初めて記者からの直撃取材を受けた。
「関西国際空港の大韓航空のカウンターでチケットを手にした彼女に声を掛けたら、特に驚く様子もなく、にこやかな表情で向き合ってくれました」
そう語るのは、直撃したジャーナリストの竹中明洋氏だ。カテリーナは、身分を隠すために「チホノワ」という祖母の姓をもとにした名前を名乗って入国していたが、竹中氏が「カテリーナ=ウラジミーロブナ」と彼女の名前を丁寧な呼び方で呼んだところ、振り返ったのだ。
「名刺を渡して、何度も日本に来ている理由を尋ねたら、急に険しい表情になって『大使館を通してください』と言われたんです。続けて質問をしたら私の太ももくらいの腕の大男が2人、私の前に立ちはだかって『あちらに行きましょう』と連れていかれそうになりました。すかさず彼女に『あなたは大統領の娘ですよね?』と問うと、突然ハッハッハッ!と高笑いをして、搭乗口へと去っていきました」(竹中氏)