連続ドラマ『ファイトソング』(TBS系)で存在感を放っているのが、Sexy Zoneの菊池風磨(26才)だ。菊池は最近、バラエティなどでの活躍も目立つ。デビュー直後から彼を見てきた放送作家でコラムニストの山田美保子さんがその成長ぶりについて解説する。
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1月期の連続ドラマも、いよいよ最終回に向けて各作品、スパートをかけている。
清原果耶の民放連続ドラマ初主演作として話題を呼んでいる「火曜ドラマ『ファイトソング』」は、その視聴率以上にキャストの多くに注目が集まっている。
最大の理由は、キャストに愛情を注ぎ、全キャラクターをチャーミングに描くことでおなじみの岡田惠和氏によるオリジナル脚本だから。
今回も抜群の演技を披露する清原のみならず、“取り組み”の相手、間宮祥太朗は、これまでの作品とは大きく異なる、情けない元・一発屋を好演。そして“最強の当て馬”と評判のSexy Zone菊池風磨のハッチャけたかと思えば男らしい振る舞いも見せるさまには初回から、「これって、まんま風磨じゃん」とファンを喜ばせ続けた。
他にも、藤原さくら、東啓介ら、3人を取り巻く若いキャストも大評判で、スポーツ紙やネットニュースで彼らのインタビュー記事も頻繁に見かけた3か月だった。
さらに、新境地の稲森いずみ、戸次重幸、橋本じゅん。岡田氏とは『輝く季節の中で』(フジテレビ系)以来27年ぶりにタッグを組んだ石田ひかり、岡田氏脚本の舞台『ミッドナイト・イン・バリ』で尋常ではない量の台詞を約2時間まくしたてた栗山千明ら、周りの大人たちも全員、優しくて愛すべき役。これぞ岡田惠和氏の真骨頂であり、見ていて心地がいい。
そんな中、ネットを中心に、もっとも名前が取沙汰され、『ファイトソング』に欠かせない役として評判なのが菊池風磨ではないだろうか。
他のメンバーに比べ口数は際立って少なかった
共演者のインタビューでは、風磨がアドリブを連発しているという話をはじめ、風磨が“主語”になっている記事を何度か目にした。
5日、『A Studio+』(同)に出演した間宮祥太朗も風磨を「風磨」呼びし、2008年、『スクラップ・ティーチャー~教師再生~』(日本テレビ系)で初共演したときからの“仲”だと明かしている。
「まだ(風磨が)B.I.Shadowの頃」とも説明。キョトンとした視聴者も少なくなかっただろうが、すかさずMCのKis-My-Ft2藤ヶ谷太輔が「(ジャニーズ)Jr.の頃ですね」とフォローしていた。懐かしのグループ名を間宮が自然に出したことに、二人の“歴史”と良き関係をみせてもらった気がした。
『ファイトソング』本編のみならず、番宣のために、風磨と『王様のブランチ』や『バナナマンのせっかくグルメ!!』などで共演する機会が多かった間宮は、風磨のバラエティのスキルを信頼し、身を任せているように見えたものだ。