日本テレビの4月期番組改編会見が行われ、2つの人気番組『人生が変わる1分間の深イイ話』と『今夜くらべてみました』が終了することが発表された。代わりに4月からは『深イイ』の後に『しゃべくり007』が枠移動。『今夜くらべて』の後には「くりぃむしちゅー」上田晋也MCの新番組『上田と女が吠える夜』がスタートする。『しゃべくり007』もメインMCは上田であり、日テレの並々ならぬ信頼感が窺える。
視聴率3冠王の座をキープする日テレの姿勢に、他局の関係者からも「いよいよ上田時代の到来だ」との声が上がる。キー局の番組ディレクターが語る。
「近年のテレビ界では、実力のある中堅芸人MCがひしめいていて群雄割拠の状態ですが、そのなかでは上田さんが頭一つ抜けたと言っていいでしょう。優秀な芸人MCはほかにもいますが、上田さんがすごいのはどんなタイプの番組、どんなタイプの出演者が相手でも回せることです。スポーツニュースから情報番組、教養バラエティまで、実に幅が広い。
上田さんといえば、くどい喩えツッコミが有名ですが、番組によってかなりツッコミのさじ加減を変えています。アスリートや学者が相手のときは聞き役に徹して控えめですし、一方で有田(哲平)さんとくりぃむしちゅーとして出演するときは毒満載でツッコむなど芸人の顔を全開にする。そのバランスが絶妙だから、局としても安心して番組を任せられるんです」
レギュラー昇格した『上田と女が吠える夜』は、他の出演者に大久保佳代子、いとうあさこ、MEGUMI、若槻千夏、ファーストサマーウイカとクセ者の女性タレントが揃っており、「この顔ぶれをまとめられるのは上田さんだけ」(スポーツ紙芸能デスク)とまで言われている。
こうした上田一強状態の到来を、10年以上前から予見していた人物がいる。2011年に芸能界を引退した元トップMC芸人、島田紳助氏である。
「紳助さんは現役時代の2008年、『しゃべくり007』にゲスト出演した際、『最も人数の多い30代の芸人の中で上田は1番』と太鼓判を押し、自身がMCを務めていた『行列のできる法律相談所』の中では、『10年後は、上田が日本中を仕切っている』と断言していました。いまのテレビ界を見れば、紳助さんの予言はみごと的中したということです」(同前)