プロ野球のシーズン開幕まで2週間を切る中、北海道日本ハムファイターズの「ビッグボス」こと新庄剛志監督(50)が球界の話題を独占し続けている。
「中田翔(32)や西川遥輝(29)といった中心選手がチームを去り、今年の日ハムには知名度の高いスター選手がいないにもかかわらず、キャンプ地の名護(沖縄県)には“新庄効果”で例年よりはるかに多い100人超の報道陣が集まった。
他球団との練習試合で打順をガラガラポンで決めるなど、ユニークなビッグボス采配が話題となりましたが、これまで目立たなかった若手選手たちも明るく伸び伸びとプレーしており、最近のオープン戦でチームは勝利を重ねています。今年の日ハムはパリーグの台風の目になるかもしれません」(スポーツ紙記者)
これほど注目を集めると、批判が出てくるのがスターの宿命だ。しかし、ことビッグボスに関しては、普段は辛口な夕刊紙を含めて、どのメディアも好意的な報じ方をしている。その理由について、前出のスポーツ紙記者が語る。
「新庄監督による飯接待です。日ハムのキャンプに集まった番記者たちに対して、連日豪華なランチを差し入れてくれるんですよ。ステーキ丼やカレー、タコライス、沖縄そばなど、心が躍るメニューを用意してくれる。しかも監督の自腹です。バレンタインの前には、高級チョコを報道陣に配ってくれたりもしました。4~5日に1度の練習休みや、練習試合で他球場に行く日を除けば、2月中はほぼ毎日でした。正直、これをやられると批判的な記事は書きづらい(苦笑)」
日ハムのキャンプ地である名護の球場周辺にはほとんど飲食店がなく、番記者は例年、コンビニ飯で済ませるか、数百円を払って球団が用意した軽食を買っていたという。
「毎年、日ハムのキャンプ取材では食事で苦労していたんです。監督はそのあたりの事情も知っていたんでしょうね。奇抜に見えて、誰よりもメディアの懐柔の仕方をよく分かっている」(同前)
ビッグボスはファンだけでなく、記者たちも虜にしていた。