スポーツ

坂本、丸に不安の巨人 FA補強に頼り過ぎて若手も台頭できない袋小路

昨年終盤も打撃不振だった丸佳浩(時事通信フォト)

昨年終盤も打撃不振だった丸佳浩(時事通信フォト)

 プロ野球オープン戦、巨人は12試合を終えて2勝8敗2分で最下位に沈んでいる。シーズン前のオープン戦と公式戦は全くの別物とはいえ、ここまで12球団ワーストの打率2割、21得点で、1試合平均の得点は1.75点と超貧打に泣いている。プロ野球担当記者が話す。

「吉川尚輝や松原聖弥というレギュラー格の若手に元気がなく、期待の高卒2年目の中山礼都、秋広優人も一軍で起用するには時期尚早という結果しか出ていない。主力の岡本和真や中田翔は打っていますが、好不調の波が激しいタイプだけに、オープン戦の好調で逆に不安を抱くファンもいるかもしれません」(以下同)

 2019年からの連覇の立役者となった坂本勇人は2割3分3厘、丸佳浩は1割3分9厘と調子が上がってこない。

「14年間もショートのレギュラーを務めてきた33歳の坂本は、勤続疲労がいつ現れてもおかしくない時期に差し掛かっている。4月で33歳を迎える丸も昨年の不振から脱しきれていない印象。オープン戦の成績は関係ないとよく言われますが、気になるのは昨年の後半戦から2人とも状態が良くないことです」

 巨人の主力が顕著に衰えたシーズンを振り返ると、2011年には小笠原道大が統一球の影響もあってか、前年の34本塁打がわずか5本塁打に激減。打率は連続3割が5年で止まり、2割4分2厘まで落ちた。2014年には阿部慎之助が前年の32本塁打、96打点から19本塁打、57打点と減少し、打率も2割4分8厘と不調になった。実は、2人とも前年の終盤から打てていなかった。

「小笠原は2010年、クライマックスシリーズのファイナルステージの中日との4試合で14打数2安打と絶不調になってしまい、阿部は2013年の楽天との日本シリーズ7試合で22打数2安打に終わりました。共にレギュラーシーズンの10月の成績は打率1割台でした。2021年の月間成績を見ると、丸は10月に3割6分1厘と復調したが、8月、9月は1割台と大ブレーキで、9打数連続空振り三振を喫したこともあった。坂本は10月に1割6分7厘と不振となり、出塁率も2割8厘しかなかった。その昨年終盤、巨人は大失速した。つまり、2人の調子はチーム力に大きく影響する」

関連キーワード

関連記事

トピックス

(SNSより)
「誰かが私を殺そうとしているかも…」SNS配信中に女性インフルエンサー撃たれる、性別を理由に殺害する“フェミサイド事件”か【メキシコ・ライバー殺害事件】
NEWSポストセブン
電撃引退を発表した西内まりや(時事通信)
電撃引退の西内まりや、直前の「地上波復帰CMオファー」も断っていた…「身内のトラブル」で身を引いた「強烈な覚悟」
NEWSポストセブン
女性2人組によるYouTubeチャンネル「びっちちゃん。」
《2人組YouTuber「びっちちゃん。」インタビュー》経験人数800人超え&100人超えでも“病まない”ワケ「依存心がないのって、たぶん自分のことが好きだから」
NEWSポストセブン
悠仁さまの大学進学で複雑な心境の紀子さま(撮影/JMPA)
悠仁さま、大学進学で変化する“親子の距離” 秋篠宮ご夫妻は筑波大学入学式を欠席、「9月の成年式を節目に子離れしなくては…」紀子さまは複雑な心境か
女性セブン
ニューヨークのエンパイヤ・ステイトビルの土産店で購入したゴリラのぬいぐるみ「ゴンちゃん」は、公演旅行に必ず連れて行く相棒
【密着インタビュー】仲代達矢・92歳、異色の反戦劇を再々演「これが引退の芝居だと思ってもいないし、思いたくもないんです」 役者一筋73年の思い
週刊ポスト
品川区にある碑文谷一家本部。ドアの側に掲示スペースがある
有名ヤクザ組織が再び“義憤文”「ストーカーを撲滅する覚悟」張り出した理由を直撃すると… 半年前には「闇バイト強盗に断固たる処置」で話題に
NEWSポストセブン
現在は5人がそれぞれの道を歩んでいる(撮影/小澤正朗)
《再集結で再注目》CHA-CHAが男性アイドル史に残した“もうひとつの伝説”「お笑いができるアイドル」の先駆者だった
NEWSポストセブン
『THE SECOND』総合演出の日置祐貴氏(撮影/山口京和)
【漫才賞レースTHE SECOND】第3回大会はフジテレビ問題の逆境で「開催中止の可能性もゼロではないと思っていた」 番組の総合演出が語る苦悩と番組への思い
NEWSポストセブン
永野芽郁の不倫騒動の行方は…
《『キャスター』打ち上げ、永野芽郁が参加》写真と動画撮影NGの厳戒態勢 田中圭との不倫騒動のなかで“決め込んだ覚悟”見せる
NEWSポストセブン
電撃の芸能界引退を発表した西内まりや(時事通信)
《西内まりやが電撃引退》身内にトラブルが発覚…モデルを務める姉のSNSに“不穏な異変”「一緒に映っている写真が…」
NEWSポストセブン
入院された上皇さまの付き添いをする美智子さま(2024年3月、長野県軽井沢町。撮影/JMPA)
美智子さま、入院された上皇さまのために連日300分近い長時間の付き添い 並大抵ではない“支える”という一念、雅子さまへと受け継がれる“一途な愛”
女性セブン
交際が伝えられていた元乃木坂46・白石麻衣(32)とtimelesz・菊池風磨(30)
《“結婚は5年封印”受け入れる献身》白石麻衣、菊池風磨の自宅マンションに「黒ずくめ変装」の通い愛、「子供好き」な本人が胸に秘めた思い
NEWSポストセブン