その日は、皇室にとってのみならず、国民にとっても大きな意味を持つ一日だ。3月17日、天皇家の長女・愛子さまが、成年にあたっての記者会見の日を迎えられる。昨年12月1日に20才になられた愛子さまにとって、初めて国民に声を届ける公式の場だ。
一方、同日は秋篠宮家の長男・悠仁さまが、お茶の水女子大学附属中学校を卒業される日でもあった。愛子さまの成年会見と、悠仁さまの卒業式。天皇家と皇嗣家は奇しくも同じ日に晴れの日を迎えた──しかし、世間から向けられる視線には違いがあった。
「昨年12月5日に行われた成年行事で、愛子さまが披露されたローブ・デコルテ姿は思わずため息が出てしまうほどでした。立ち振る舞いや所作に皇族としての品格が感じられ、今後成年皇族として公務を担われていくことになる愛子さまへの期待の声が大きくなった」(皇室記者)
かたや、悠仁さまは今春、名門国立校の筑波大学附属高校(筑附高)に進学される。皇位継承権を持つ男性皇族として、戦後初めて学習院以外の高校へ進学することが話題となったが、人々の耳目を集めたのは、進学にあたって利用した、お茶の水と筑波の間で結ばれた「提携校進学制度」の不透明さや、『女性セブン』が報じた文学賞の佳作受賞作品に浮上した「コピペ問題」のことだった。
必然、同日の一大イベントだとしても国民の視線は愛子さまに注がれ、新聞やテレビも愛子さまの会見一色。悠仁さまの卒業式の扱いは、ことさらに“控え目”と言っていいものだ。
先に決まったのは卒業式の日取り
3月17日は、悠仁さまにとっても晴れの一日だった。その日、幼稚園から12年間通われた、お茶の水附属の学び舎を後にされた。
「卒業式には、秋篠宮ご夫妻が揃って出席されることが事前に発表されました。眞子さんと佳子さまの中学校の卒業式には紀子さまのみが出席されていましたので、やはり長男で“将来の天皇”である悠仁さまとなると特別だったようです」(前出・皇室記者)
3年前、お茶の水中での入学式で、新入生代表として挨拶をされた。同校においては初めての実施だった。2年次には夏休みの課題の作文が「第12回子どもノンフィクション文学賞」の中学生の部で佳作に選ばれるなど、順調な中学校生活を送られてきた。
しかし、高校進学を前に様相が一変した。前述の「提携校進学制度」が制度化されたのは、悠仁さまの中学選びのタイミングと重なる2017年だった。そのため以前から「悠仁さまのために紀子さまが作らせた制度ではないか」とささやかれてきた。
「高校進学にあたって悠仁さまがいよいよこの制度を使うこととなり、『皇室特権』への疑念が強まったのです」(前出・皇室記者)
制度を利用できる定員数は「若干名」とされており、これまでの実績も含め正確な人数は明かされていない。
「最近、筑波の附属中学からエスカレーター式に筑附高に進学する生徒たちの間では、“悠仁さまのほかに、仲のいい生徒2名が、制度を使って筑附高に入学するようだ”ともちきりです。
悠仁さまが特別な存在であることは誰もが理解するところですが、その“ご友人”にも同様の特別の配慮がなされたとしたら、なぜ彼らが選ばれる必然性があったのか疑問を招きかねません。また、悠仁さまおひとりのために、一般受験からの入学枠が“3席”も減らされたのだとしたら、難関校の受験に心血を注いで不合格だった生徒たちやその保護者はやり切れないでしょうね……」(筑波関係者)