アメリカの情報機関や多くの有力議員は、ウクライナ侵攻を進めるロシアのプーチン大統領の精神状態を「何かがおかしい」と疑問視する。実際、プーチン氏は核部隊に臨戦態勢を命じ、核戦争の“準備”に入った。その発射台は日本にも向けられているという。専門家が明かす、これから起こる本当の恐怖とは──。
超大国トップの判断能力が疑問視されるなか、ある強大な権限の行方が注目される。それは「核のボタン」だ。軍事ジャーナリストの竹内修さんはいう。
「ロシアで『チェゲト』と呼ばれる核発射ボタンのブリーフケースは、常にプーチン氏のそばにあります。彼が自暴自棄になってボタンを押すことを危惧する人は少なくありません」
元大阪府知事の橋下徹氏(52才)は3月14日、『めざまし8』(フジテレビ系)でこう話した。
「実は、地政学的に見ると日本列島はウクライナと同じ状況。西側とロシアの勢力のまさに(中間の)ラインのところ。東側のラインが日本列島なんです」
ウクライナ侵攻は他人事ではない。日本は西側諸国同様にロシアの「非友好国リスト」に指定された。プーチン大統領研究の第一人者である筑波大学教授の中村逸郎さんはいう。
「私は“日本がウクライナ化する”と心配しています。プーチン政権にとって、米軍がかかわる国は許しがたい敵。日本はアメリカにとって重要な戦略拠点であり、三沢基地(青森)など在日米軍基地を攻撃してくる可能性は充分にあります。すでにウクライナに侵攻しながら北方四島で軍事演習を行い、3月10日には津軽海峡を10隻の軍艦が通過するなど圧力をかけています」(中村さん・以下同)