3月17日、天皇家の長女・愛子さまが成年にあたっての記者会見の日を迎えられた。昨年12月1日に20才になられた愛子さまにとって、初めて国民に声を届ける公式の場となった。また、同日には秋篠宮家の長男・悠仁さまが、お茶の水女子大学附属中学校を卒業される日でもあった。
慣例的に、皇族の成年会見は20才の誕生日の1週間ほど前に行われてきた。
「宮内庁担当の記者たちは昨年11月頃、愛子さまの会見の質問事項を宮内庁側に提出していました。しかし愛子さまの“学業の都合”を理由に、誕生日近辺ではなく、春休み中に会見を行うことに決まった」(皇室ジャーナリスト)
ほかにも、さまざまな事情への配慮があったという。
「1つには、東日本大震災が起きた3月11日の周辺は避けるべきだというもの。それから、今年は3月18~24日がお彼岸に当たるため、そこも避けたと思います。それより後となると、年度末が近づき宮内庁内部が忙しなくなってきます。その結果、3月17日に落ち着いたのでしょう」(皇室ジャーナリスト)
前述したように、成年会見は誕生日前に行われるのが通例で、秋篠宮家の長女・小室眞子さんや次女・佳子さまも同様だった。そして、会見の内容やお姿は、誕生日当日にメディアで解禁される。一方、愛子さまの今回の会見は、誕生日後に行われた。
愛子さまらしい「模範解答」
事前に記者らより投げかけられた質問は全部で5問だ。
「20才を迎えたことへのご感想、成年皇族として参加される今後の公務についてのお考え、大学生活と今後の学業の目標、皇族として陛下から学んでいること、それから眞子さんの結婚についてのご感想と愛子さまご自身のご結婚について、です。
また、事前に寄せられた質問以外に、その場で記者から挙げられる質問に答える『関連質問』の時間も設けられました。臨機応変の回答が求められるため、愛子さまにとっては難しいポイントだったようです。会見の際の姿勢や目線の送り方は、両陛下にアドバイスを受けられたそうです」(宮内庁関係者)
回答は、愛子さまご自身がお考えになったという。特に気を砕かれたのが、「将来」に関連する質問へのご回答だろう。