いよいよ3月25日に開幕を迎えるプロ野球。オミクロン株の流行とキャンプが重なったが、ビッグボスこと日本ハムの新庄剛志監督がどんな手腕を発揮するかなど注目ポイントは満載。江本孟紀氏、中畑清氏、達川光男氏という大物球界OBの3人が語り合った。【全4回の第1回】
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江本:キャンプは沖縄に10日間いたけど、(2人とは)会わなかったな。
達川:ボクも北谷に10日間いましたよ。
中畑:オレは全部中止だよ。1月31日にPCR検査も受けて、ボストンバッグを宮崎に送っていたのにテレビ局が中止にしましょうと。
江本:行ってもコロナ対策で見る範囲が限られて、取材は上っ面になっちゃうよ。オレは普段、裏方から情報を取るんだけど、そういうのが難しくて。
達川:ブルペンキャッチャーに聞けば新人の評価は一発だし、バッティングピッチャーは打てるところに投げてやるのが仕事だから、欠点も見えている。話を聞ければマスコミ報道と全然違う評価がわかるんだけどね。
江本:しかも、どういう意味かわからないけど、阪神なんか3か月前から来てくれるなと言うわけ。キャンプ用の帽子とかのグッズだけ送ってきた。
中畑:うーん、エモやんは問題児だからね。
江本:江夏(豊)と田淵(幸一)と、この3人は来てくれるなと……(一同爆笑)。
達川:ボクはキャンプ取材のためにPCR検査を12回も受けました。
江本:アホみたいな話ですよ。
達川:携帯に検査結果を入れておいて、それを見せるんですけど、有効期限が切れているのを忘れていたら、受付も気づかずそのまま通れちゃった。翌日は切れていると指摘されたけど(苦笑)。
江本:でもね、おかしいのはコロナ対応だけじゃない。最近のキャンプは異常ですよ。ある球団では“投げ込め”“走り込め”と言っちゃダメだというんです。じゃキャンプで何をするんだと言いたい。
中畑:ケガをさせないことがいい選手への近道だという考えなんだよね……。オレはノックでは捕れないところに打つのが好きで、言葉は悪いがイジメが一番鍛えられる。そうやって守備範囲を広げていくものなのに、今の選手はユニフォームが綺麗。1日練習してもほとんど汚れていない。
キャッチャーの達ちゃんだって、ピッチャーのいい球が長続きするかはブルペンで球を受け続けてみないとわからないんじゃないの?