卒業式の定番といえば合唱だ。小学校・中学校・高校で合唱に熱心に取り組む学校が増え、コロナ禍以前には卒業式に合唱で花を添えるのが当たり前だった。合唱曲として親しまれている『旅たちの日に』の作曲者である埼玉県立秩父特別支援学校音楽教師の高橋浩美さんはこう話す。
最近は、小学校・中学校・高校で合唱に熱心に取り組む学校が増え、コロナ禍以前には卒業式に合唱で花を添えるのが当たり前だった。
「合唱は以前から全国で盛んで、ほとんどの学校で合唱コンクールが行われています。
卒業式の式典で合唱を行うことは、日頃の練習の成果を披露できるとともに、最後に仲間と思い切り歌って感動を共有できる素晴らしい時間だと思います」
卒業ソングの定番となっている『旅立ちの日に…』歌う川嶋あいは、全国各地の学校の卒業式に参加している。卒業式での合唱は熱量がひとしおと感じているという。
「卒業式の合唱は、思春期の男の子も人目をはばからずに大きな声で、涙を流しながら歌っていて、感動的です。
それは、これまで積み重ねてきたことや、“これが最後”という思いなど、生徒たちや先生のいろいろな思いが伝わってくるからかもしれません。好きなJ-POP系の卒業ソングを自分たちで選んで、自分の学校の卒業式で歌えるなんて、いい時代になったなあ?と感じますね」(川嶋)