個性的なデザインのマンホール蓋の写真を撮影し、SNSなどに投稿する人も増えているという昨今。今やマンホール蓋を観光の目玉と捉える自治体もある。「いつかマンホール博物館を実現したい」と夢を語る『マンホールナイト』実行委員・白浜公平氏に、マンホール蓋の魅力について聞いた。
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毎年「いいフタの日」にあたる11月2日前後にマンホールナイトというイベントを開催しています。全国で見つかったマンホール蓋や、正体不明だった蓋などの研究発表会で、11年に開催した第1回から立ち見が出るなど想定以上の反響を呼びました。現在も毎回100人ほどが集まります。
マンホールの好みは大きく分けて2つあります。1つはご当地マンホールに代表される“デザイン蓋派”。もうひとつは明治や大正、戦前期から存在する歴史ある蓋が好きという“骨董蓋派”です。私は両方とも好きで、写真を撮ったり、歴史を調べたりしています。
一度行ったことのある場所に新しい蓋が設置されることもあるので、行ってみたい場所は増えるばかり。先日は小笠原まで足を延ばしました。事前に調べはしますが、誰も見つけていない“蓋”に出会えると飛び上がるほど嬉しい。それはまるで“宝探しの旅”です。
【プロフィール】
白浜公平(しらはま・こうへい)/1977年生まれ、神奈川県出身。「マンホールナイト」の実行委員。会社員として働きながら、全国のマンホール蓋を訪ね歩く。
※週刊ポスト2022年4月1日号