NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』が4月8日についに最終回を迎える。クライマックスに向け、視聴率もグングン上昇し、第96回(3月17日放送)の平均視聴率(世帯)は19.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)で過去最高を記録した。行方を絶っている登場人物も少なくないため、これからの2週間はさらに目が離せないシーンの連続になりそうだ。
2月26日には、撮影がクランクアップしたことが発表されたが、そこでは異例の措置が取られた。
「新型コロナの影響で、ここ1年の朝ドラは、クランクアップ時の会見は行われず、その代わりに主人公のコメントと写真が配信されるのが通例となっていたのですが、今作に関しては、コメントも写真もなかったのです」(テレビ局関係者)
その理由とは何か。気になるのは、この物語で回収されていない最も大きな伏線、早々に舞台から消え去った安子(上白石萌音・24才)のその後と関係があるようだ。
一人娘のるい(深津絵里・49才)からの「アイ・ヘイト・ユー」との辛辣な言葉を最後に、るいがジョー(オダギリジョー・46才)と結婚しても、ふたりの間にひなた(川栄李奈・27才)が生まれても、母・安子の消息についてはヒントすら明かされてこなかった。
今後、年齢を重ねた安子が登場することがあるならば、24才の上白石が70才より高齢の安子を演じることになる。濱田岳(33才)が特殊メイクと徹底した演技で10代から70代の算太を演じきったことを考えると、上白石の再登場を期待してしまう。NHK関係者に聞くと「安子のその後については、何も言えません」と頑なだが、ヒントは与えてくれた。それが“クランクアップの写真がない”ことにつながるのだという。
「写真は撮っているでしょうが、公開できない理由がある、ということです。これ以上は勘弁してください。また、これまで3人の人生を変えるきっかけになった、あんこ、英語、そしてラジオが、最終回に向け、大きな役割を果たします。特にラジオに関しては、深津さんがある人と涙の邂逅を果たす重要なシーンの足がかりとなりますよ」
ラジオといえば、大阪の民放局で45年近くも人気ラジオ番組のパーソナリティーを務めている浜村淳(87才)が、本人を彷彿とさせる役柄で声のみの出演を果たし、注目を集めている。大阪のラジオ関係者が振り返る。
「2月上旬に、ご自身のラジオ番組『ありがとう浜村淳です』で、最終話近くに浜村さんがある大スターとサプライズ出演していると、半ばネタばらしのようなことをお話しされていました(笑い)」