工事や作業などの場所を示すために置かれることが多い円錐形のカラーコーンに魅せられ、その写真を撮り続ける、おかだゆかさん。カラーコーンの何に魅せられたのかを聞いた。
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カラーコーンの写真を撮るようになったのは、大学の授業がきっかけです。ルールを決めてツイッターに投稿するという課題で、テーマを探していたところ目にとまったのが、カラーコーンでした。
そもそもカラーコーンは「立入禁止」など“役割”があります。工事が終われば撤去されるので、いつまでもずっとそこにあるものとは限りません。ですから、あえて「探す」ことはせず、日常にあるふとした“出会い”を大切にしています。今も印象的なカラーコーンを撮影して、ツイッターにアップしています。
私が好きなのは、捨てられていたり、朽ち果てている何の役にも立っていないカラーコーン。なぜかぐっと惹きつけられるんです。私の投稿をきっかけに、今まで見過ごしていたカラーコーンの姿や存在に何かを感じ取ってもらえたら嬉しいなと思いながら、“出会い”を求め続けています。
【プロフィール】
おかだ・ゆか/1991年生まれ、東京都出身。東京造形大学在学中にカラーコーンの魅力に目覚める。TwitterID @conemmunication
※週刊ポスト2022年4月1日号