「目立ちまーす!」。昨年11月4日、日本ハム監督就任以来“BIGBOSS”新庄剛志(50)は、その言葉通り話題を振りまき続けている。バラエティ番組をハシゴし、開幕直前には「東京ガールズコレクション」にも登場。プロ野球監督の“イメージ”を見事なほど塗り替えた。回転抽選器「ガラポン」で打順を決めたり、選手自身に試合の指揮を取らせたりと、球界の常識を打ち破る。
だが、このド派手な言動とは裏腹に、繊細で考え抜かれた戦略を隠し持つ。
3月9日、ロッテとのオープン戦で4年目の万波中正(21)が同点3ランを放った翌日、自身のインスタグラムで〈僕が目立ってその後選手達が活躍すればこうやって全国のスポーツ新聞の1面に取り上げられ始める!!〉と綴る。すべて「選手ありき」なのだ。
いずれにしても、予測のつかない“新庄劇場”がペナントレースを面白くしてくれるはずだ。
「プロ野球を変える」と宣言して華々しく登場した新指揮官は、ド派手なファッションからスーパーカーまで、度肝を抜く話題を振りまきながら、選手の動きに目を光らせる。
監督就任会見から開幕まで、話題を振りまき続けたBIGBOSSの行動を振り返ろう。
●2021年11月4日 監督就任会見で、元気よく手を上げて「(スターが)育つまでは1番付けまーす!」と自らの背番号を明かした。
●2021年11月7日 就任から3日後、全身を黒でまとめて茶色の帽子を被る“ジョニー・デップ風”の衣装で秋季キャンプ地の沖縄に降り立った。
●2021年11月9日 秋季キャンプ2日目、白と黒のジャージで姿を現わし、期待の清宮幸太郎に「ちょっとデブじゃない?」と減量指令を出した。
●2021年11月30日 「ファンフェスティバル」では、ランボルギーニ・カウンタックで札幌ドームに帰還。腰まで届く長いマフラーを巻いていた。