人生120年時代を迎え、長生きは当たり前になりつつある。そうしたなか、本当に気にするべきは「健康に長生きすること」だろう。70歳を超えてもなお現役で活躍する著名人は一体どのように健康管理をしているのだろうか。今回は生島ヒロシさんに話を伺った。自ら実践する健康法で、生島さんの身体に起きた変化とは──。
昨年12月に71歳を迎えたフリーアナウンサーの生島さん。平日朝の生放送ラジオ番組のパーソナリティーを務め、第一線で活躍している。
その生島さんが食生活に注意を払うようになったのは、つい最近のことだという。
「ちょっと太ってるくらいのほうが元気だよっていろんな先生は言うんですが、ちょうど70代に入ってから体重が増え過ぎても困るなと思い始めました。やっぱり年齢と共に食べる量を調整していくっていうのは健康の秘訣ですね。食が健康の基本なのは当然ですが、どんなにいいものでも、『食べ方』を間違えたら意味がないということも意識しています」
そうした考え方を医師・石原結實氏との共著『70代現役!「食べ方」に秘密あり』にまとめた生島さんは自らが実践している健康法を「なんちゃってプチ断食」と呼ぶ。
「内臓を休ませるために半日断食とか1日断食を頑張ってやろうとすると、ストレスになってしまう。私が取り入れているのは、週末に無理のない程度で1日1食の日を作る『なんちゃってプチ断食』です。
その日は基本的に朝はジュース。昼もジュースや紅茶で済ますのが理想ですが、お腹が空いているときは紅茶にショウガやハチミツを入れたりもします。夜はお粥に付け合わせの梅干しと昆布、あとはお味噌汁とかです。お粥の代わりに、おにぎり1個の日もあります」
プチ断食以外の日は、食事の時間帯に気をつけているという。
「最近はとにかく寝る3時間前、長いときは4時間前から何も食べないようにしています。私は寝るのが21時半なので、夕食を夕方の17時半ぐらいに食べて朝起きるのが3時半。そうすると1日大体10時間ぐらいはお腹に何も入れない時間が生まれるので、内臓をしっかり休められます」
栄養素が不足しないよう、心がけてもいる。
「低糖質の食事への切り替えも進めていますが、お米を食べる量が減ると、食物繊維が不足してしまいます。お味噌汁、納豆、キムチ、ヨーグルトなどの発酵食品を意識的に献立に入れるようにしています」