人生120年時代を迎え、長生きは当たり前になりつつある。そうしたなか、本当に気にするべきは「健康に長生きすること」だろう。70歳を超えてもなお現役で活躍する著名人は一体どのように健康管理をしているのだろうか。食生活を見直したことで、健康を取り戻したという俳優の梅沢富美男さん(71)に話を聞き、食事にまつわるさまざまなテクニックを教えてもらった──。
梅沢さんは、今年3月にも主演舞台を成功させ、今も人気の舞台役者として最前線で活躍している。
2018年にライザップのCMに出演したのをきっかけに食生活を見直した梅沢さんだが、それまでは健康には無頓着だったという。
「この仕事をしていると毎日同じ時間にきちんと食事をすることが難しいので、食べられるときに食べておくという感じで質や量は考えたことがありませんでした。若い頃に比べて運動量が減って代謝が落ちているのに、若い頃のように食べ続けていたので体も重かった」
そこで、「糖質少なめ、タンパク質多め」の食事に切り替えたという。
「お昼ご飯ならどんぶりなど単品で済んでしまうものではなく、定食を食べるようにしています。麺類には野菜やお肉をトッピングしたりする。僕は生野菜が苦手なので、鍋物や具だくさんの汁物で野菜を摂るようにしています」
高タンパクな卵や肉は積極的に献立に取り入れている。
「朝は卵料理を必ず食べますね。昔は“卵は1日1個まで”と言われていましたが、今は2個くらいなら大丈夫と言われているので、卵焼き、オムレツ、温泉卵など日替わりで食べています。
肉は昔ほど量が食べられなくなったのですが、肉を食べる年寄りは元気だと聞いたので、積極的に摂るようにしていますね。魚も肉と交互に食卓に上げるように心がけています。あとは、豆腐や厚揚げなど豆類のタンパク質も食べるようにしています」
そのうえでポイントは「食べる順番」だという。
「汁物、野菜を食べてから、メインの肉か魚を食べます。その後にどうしてもお腹が空いているときだけ、お米を食べる。ポイントはおかずと一緒にお米を食べないことです。僕は濃い味付けが好きなので、お米と一緒だとついつい味付けを濃くしてしまう。別々に食べることで薄めにできています」