3月29日深夜の『星野源のオールナイトニッポン(ANN)』にゲスト出演してリスナーを大いに楽しませたお笑いコンビ・ジョイマンの高木晋哉(41)。2008年頃に脱力系リズムネタでブレイク後、一時は“一発屋”とも呼ばれていたが、現在は再ブレイクを果たしてフォロワー数30万人を誇るTwitter芸人としても人気だ。3月17日にはツイート集『ここにいるよ』を刊行。お笑い芸人として活動を続ける一方、プライベートでは一児の父である高木に、Twitterでの手応えや家庭でのエピソードを訊いた。【前後編の後編。前編から読む】
──高木さんは2010年にTwitterを開設されました。どんなきっかけがあったのでしょうか?
高木:まだTwitterは“知ってる人は知ってる”という状況で、楽屋で芸人仲間と喋っている時に「Twitterをやると仕事に繋がるよ」と言われて。その頃は持ちネタの「ななななー」のブームも過ぎ去りつつあって暇だったので、じゃあやろうかなと思って始めました。
最初はわけもわからずとりあえずアカウントを作った感じです。それまでブログはやっていたので、その延長線上にある簡易版ブログみたいな認識で使っていましたね。
──今やフォロワー数30万人に達し、ツイートが一冊の本にもなりました。高木さんの活動の大きな部分をTwitterが占めていると言えますが、いつ頃から手応えを感じ始めましたか?
高木:2014年にサイン会を開催して誰も来てくれなかった“サイン会0人事件”が発生してからでした。それまでは“いいね”がついても100〜200程度だったんですけど、事件発生後は何千とつくようになって、Twitter上での哀愁キャラのアカウントとして認知されるようになったのかなと。仕事現場でも「いつもTwitter見てます」と言われるようになりましたし、Twitter関係の仕事も増えました。
──これまで数多くのツイートをされてきましたが、特に印象に残っているツイートはありますか?
高木:ムーディ勝山さんからエビ天をもらった話はとても気に入っています。2017年8月21日のツイートですね。店内で誰にも気づかれず、すべてが遠い過去になっていく……という。
この頃からポエム的なツイートも増えていきました。とにかく暇で、1ツイートに2〜3時間かけたこともありました。
でもこの前、ムーディさんとペプシのCMで共演したんです。それで、彼がコーラを飲んでいる姿を30人ぐらいの大人たちが取り囲んで「いいですね!」とか言っているのを見て、本当に感慨深かった。一緒にこんな仕事ができるようになる日が来るなんて、本当に感動しました。