4月1日、お台場のフジテレビ本社では同局の新入社員の入社式が行なわれた。今年は男性10人、女性14人の計24人が入社したという。そして、キー局といえば気になるのが「新人アナウンサー」だ。今年のアナウンサー採用は計3人。そのうち女子アナは岸本理沙アナ(22)と松崎涼佳アナ(22)の2人となった。
フジテレビといえば、将来のエース候補と目されていた久慈暁子アナ(27)が3月末で同局を電撃退社。即戦力として期待がかかる2人の女子アナは、一体どのような人物なのか。女子アナウォッチャーの丸山大次郎氏が説明する。
「慶應義塾大学経済学部卒の岸本アナは、大手芸能事務所のスターダストプロモーションに所属していた元タレントで近年の女子アナの“王道”ともいえる即戦力候補です。幼少期をアメリカで過ごしたそうで、語学が堪能。慶大在学中は英語のニュースを読み上げる音声チャンネルのパーソナリティを務めていたこともあります。ルックスもアイドル系で、フジテレビらしい雰囲気もある。即戦力として期待が持てますし、『○○パン』シリーズに抜擢されてもおかしくありません」(丸山氏)
一方、もう1人の松崎アナはフジテレビとしては「異色の採用」だと言う。
「松崎アナは早稲田大学のスポーツ科学部出身で、箱根駅伝などに出場する『競走部』でトレーナーをしていたそうです。高校時代は自身も陸上選手でしたが、怪我に泣いて大学では選手を支える側に回ったそうです。タレント経験などはありません。現在、フジのエース格として『めざましテレビ』MCを務める井上清華アナ(26)と比べると“対照的”な経歴です。井上アナは『ミス青学』グランプリで、セント・フォース所属にして『news zero』(日本テレビ系)のお天気キャスターをしていた “ピカピカ”の経歴です。そうした先輩アナと比べると異色と言えますね。
ただYouTubeなどで駅伝について話しているのを拝見しましたが、ルックスはフレッシュかつキュートで、かなり好感度が高いキャラクターに見えました。仕事としてのアナウンス力は未知数ですが、声も高すぎず落ち着いていましたね。トレーナーとしての経歴はスポーツ番組などで活きてくるでしょうし、元気な雰囲気は情報番組で重宝されそうです。個人的には高いポテンシャルを感じます」(丸山氏)
松崎アナは早大在学中だった今年1月、同大競走部の箱根駅伝挑戦を支えたトレーナーとして読売新聞のインタビュー(1月13日)を受け、卒業後のキャリアについてこう答えている。
〈卒業後は在京メディアに就職する。「間近で見てきた選手のリアルを伝え、自分以外の人をキラキラさせられるような人になりたい」と前を向く。〉
箱根駅伝は日本テレビ系の中継となるが、フジテレビ系でも学生三大駅伝の初戦となる毎年10月の出雲駅伝が中継される。そうした場での活躍がみられるのかもしれない。
即戦力として期待される岸本アナと、ほかにはない経験を積んできた松崎アナ。2人は久慈アナが抜けた「穴」を埋める「アナ」になれるか――。“初鳴き”が今から待ち遠しい。